ビバーナム・ティヌスの蕾
去年、我が家のビバーナム・ティヌスに発生したサンゴジュハムシ。
サンゴジュハムシによる食害のお話は下記をご覧ください。
サンゴジュハムシの駆除と予防のためビバーナム・ティヌスを剪定したので花が咲くことはないだろうと思っていたのですが、2月に桃色の蕾を見つけたので春には花が見られるかもと期待していました。
去年は3月初めに花を見ることができましたが今年はその時期を過ぎても花が咲きません。
蕾をよく見ると蕾だった部分が茶色く変色し萎れてしまっています。
このまま待っていても花は咲きそうもないので花を諦め、サンゴジュハムシが花先(枝先)に卵を産み付けているかもしれないと思い卵が孵る前に剪定をしました。
孵化したサンゴジュハムシの幼虫
4月過ぎるとビバナーム・ティヌスの新芽も見え始め観察を続けていましたが、油断した隙に食害されてしまい気付いたら葉に穴が空いていました。
そっと葉裏を見るとサンゴジュハムシの幼虫がいます。
見つけたその日はもう落ち着いて駆除できる時間がなかったので応急処置で食害された葉を幼虫ごと剪定駆除し、明日の午前中にでも駆除をすることにします。
次の日。
何と葉に穴があちこちできていました。
どうもお仲間が数匹潜んでいたみたいです。
サンゴジュハムシのこんなに小さな体(我が家で見つけた幼虫の大きさは3~4mm)でも食欲旺盛です。
オルトラン散布薬の作り方
サンゴジュハムシの幼虫駆除のための散布薬の作り方です。
まずは用意する物として、
オルトラン(液剤)100mlと
液剤を計量するための園芸用計量注入器。
そして、散布薬剤用の霧吹きです。
また、オルトラン液剤の容器にも「散布液には所定量の展着剤(ダインなど)を加えるとより効果的です。」と記載されるほど展着剤がお勧めされています。
害虫体表上には水を弾くワックスや糸状の物質があるので、展着剤は薬液の付着性や進達性を高めたりする役割があります。
そのための展着剤ダインも良ければご準備ください。
サンゴジュハムシには目安としてオルトラン液剤を250~500倍に希釈して散布薬を作りますが、撲滅したく張り切って250倍で作ります。
※水1リットルに本剤を4㎖入れると250倍液になります。
我が家が持っていた霧吹きの容量が400㎖だったのでそれに合わせ、
・オルトラン液剤1.6㎖
・水400㎖
そして、ダインの容量ですが展着しにくい作物の目安として散布液1ℓ当たりの薬量で0.1~0.3㎖の使用なので、多い量の0.3㎖を400㎖分で換算して0.12㎖。
そんなに細かく量れないので0.1㎖使用します。
少ない量を量るため計量注入器は便利ですが、私が持っていた注入器の目盛りが0.5㎖ごとで細かい計量ができない。と作る途中で気付きました。
散布薬の量を1ℓか2ℓ作れば計量しやすいでしょうが、散布する対象物の大きさに対してサンゴジュハムシの場合は使用液量が200~700㎖/㎡、総使用回数5回以内と決まっていますので使用量の範囲で使い切る事も大切です。
ちなみに、我が家のビバーナムは樹高50cmもない大きさです。
・・・
と、いうことでごめんなさい。
散布薬で悩んでいたら食害が広がるので今回は目分量で作らさせていただきます。
細かく計量するには、計量スプーンやスポイトの準備が必要です。
作った散布薬を満遍なく混ぜビバーナム・ティヌスに霧吹きで散布しました。
また、その散布薬による駆除ができているのか確認するためにも、食害された葉を剪定し1週間経って食害痕が進んでいなかったらサンゴジュハムシの幼虫は駆除出来ていると確認できます。
そして、薬剤を散布する時間も気を付けないといけないと実感したのが、散布薬を作るのに手間取り気付いたら昼で何も考えずに散布していたら新芽だけ少しくたびれてしまいました。(次の日には復活しました。)
一番気温が高くなる日中に与えると水やりと同じことで、気温が上昇され散布薬が温まって蒸し状態になり植物にダメージを与えてしまいます。
散布薬の散布する時間帯も気を付けなければなりません。
オオデマリに食害が!
ビバーナム・ティヌスのサンゴジュハムシによる食害を調べていると、オオデマリもその食害にあうことが分かり我が家の庭にもあるオオデマリが心配に。
去年は何も気にせず過ごしていたのですが、こうして卵が孵ってしまったので念のため確認すると、
オオデマリの葉にも穴が沢山ありました。(ビバーナムよりひどい!)
オオデマリにも散布薬を散布して様子を見ているのですが、散布する前から穴があちこちにできていたので葉の剪定はせず食害が止まったのか確認できずちょっと不安です。
散布してからのビバーナムティヌス
あれからビバーナム・ティヌスは食害が見られません。
綺麗な黄緑色の若々しい葉が展開しています。
今のところ駆除できているのかな?
新芽が生えて来る4月から5月頃にかけて卵が孵化するのでまだ油断できませんが、駆除しきらなかったサンゴジュハムシの幼虫が成虫になった場合は、捕殺での駆除になるのでどうにかこの時点で留めたいです。