庭と家

心地よい庭と家にするため、してきたこと。したいこと。

第1章 フジに花が咲かない原因「花芽がどれで花芽がどこにできるか分かっていませんでした。」

 

花が咲かない藤(フジ)

2024.5.15 北側デッキに置いているフジの鉢

今年もフジに花は咲きませんでしたが、5月の過ごしやすい気候と柔らかい葉にしなる枝葉が風で揺れる姿を楽しめています。

こうして花が咲かなくても楽しめるのですが、やはり北側デッキの木製縦格子にツルを絡ませ格子一面に花が咲いた姿を見てみたいという願望もあり、

花が咲かない原因を探ったのですが、中途半端な知識で間違った解釈をしてしまった失敗や分からなかったことがあったので

花が咲かない原因とその対処法を季節順にまとめてみました。

 

大きい鉢に植え替えたので若返りしたフジ

2020年に主人の義父から内径12cm程の小さな鉢に植えられフジを頂き、頂いた年に丁度花を咲かせていました。

2024.5.15 内径33cmの陶器鉢

頂いた時には既に鉢が割れていたので花後、大きな鉢(内径33cm)に植え替えたのですが、それから4年経っても花が咲きません。

小さい鉢から大きい鉢に植え替えたので再び生長が始まり、「樹の若返り」といってこの場合、花を咲かせないそうです。

ただ、樹が若返る程の鉢サイズ差だったのか確証はなく、どのくらい待てば若返りが止まるのかも分からず、

枝葉は元気に生長していたのでいずれ花が咲くだろうと、ただ待つだけでした。

 

花後の剪定

葉が茂りすぎると株の内側まで日が当たらなくなり花芽ができにくくなるので、

花後の5月下旬から6月下旬に混みすぎたり重なった不要なツルを基部(根元)から剪定します。

また、春から秋にかけてできるひこばえや幹からツルが直接出ているものも剪定します。

 

今年はフジの芽吹きが遅くひょっとして枯れたのかと思っていたらやっと芽吹き、中には芽吹かなかった枝もありました。

2024.6.6 芽吹かなかった枝

6月上旬、芽吹かなかった枝を剪定整理し、ついでに窓の開閉に邪魔になるツルだけ剪定しました。

2024.6.6 剪定後

必然と枝の剪定をしたら枝葉も整理され多少は株の内側まで日が当たるようになったのかもしれませんが、

フジの茂った葉で外から部屋内が見えないように目隠しにしていたので、進んで日当たりを良くするための剪定はしてこなかったことと、

日当たりを良くするためどのくらい剪定すればよいのか把握できていません。

 

花芽はどれ?花芽はどこ?

フジの花が咲かない原因をネットで調べると大概が剪定の失敗を挙げています。

では、なぜ剪定を失敗するのか。それは、花芽を剪定してしまうからです。

そして、花芽がどれか分からないこと花芽がどこにできるか分かっていないからです。

花芽は、前年に咲いた花房の根本にできる花芽(短花枝)と、前年の夏に伸びたツルにできる花芽(7月から8月)の2種類がありますが、

花の咲く”花芽”は花が咲く年の前年の春から秋に花芽がつくられます。つまり、今年の春から秋にできた花芽が来年、花を咲かせます。

我が家は花が咲いていないので花房にできる花芽はありません。では、夏に伸びたツルにできる花芽とはどれでしょうか?

分かっていることは、伸びたツルに突起のようなものが付いているのは”葉芽”です。

葉芽

そして、ツルにできる花芽を言葉の通りツル自体に花芽ができると間違った解釈をしたため、

間違って花芽と思っていた芽

ツルの葉芽から葉が芽吹いて葉の柄の付け根にある葉芽の名残?を花芽と勘違いし、

花芽が7月から8月にかけてツルにできるので、7月以降はツルを剪定してはいけないと間違った解釈をしていました。

そもそもの間違った解釈の元凶は「ツルにできる花芽」ではなく「ツルの基部にできる花芽」が正解で”基部”が抜け落ちていたことです。

花芽はツルの根元にできます。

 

ツルの剪定

伸びすぎたツルは日当たりが悪くなったり風の通りが悪くなる原因です。

花芽はツルの根元にできると分かったので、正しい剪定をすれば花芽を剪定することはありません。

7月、葉芽が生長してツルに葉が茂るので、葉が付いているツルの基部から50~60cmほど残して剪定します。

そして、9月。再び伸びたツルを伸びたヶ所から20cmほど残して剪定します。

 

今年は間違った解釈をしていたため6月に剪定してから一度も剪定していませんでした。

去年は鬱陶しくなるツルが邪魔だからと何も考えず剪定していましたが、よくよく考えるとツルの途中から剪定していたので、

花芽は剪定していなかった。つまり、花が咲かない理由が剪定の失敗ではなかったことになります。

それなのに花が咲かないということは花芽ができていないということで、他の原因がありそうです。