肥料不足
フジの肥料時期は大きく分けて「寒肥(かんごえ)」の12月から2月と花後の「お礼肥」で5月から6月に施します。
寒肥とは、樹木が休眠している冬に施す肥料で春からの生長を促し葉や花を充実させる効果があり、
花後のお礼肥は体力回復と翌年の花芽を付けやすくする目的があります。
肥料の役割を知っていれば「フジは施肥しなくても大丈夫(生長過程による)」や「花が咲いていないから関係ない」など思わなかったかもしれませんが、
我が家にフジがやってきて一度も肥料を与えたことがありません。流石に栄養不足では花が咲きませんよね。
花を見ることができました。(イメージ)
我が家のフジの場合、花を咲かせるためには肥料不足かもしれませんがマメ科の藤は、通常の花木と同じように与えると肥料過多になる場合があり、
マメ科の植物は、根っこに根粒(こんりゅう)と呼ばれる瘤(こぶ)のようなものがたくさんでき、
中には根粒菌という土壌微生物が共生しています。この根粒菌が植物に欠かせない窒素を作り出しているのですが、
普通の植物と同様に窒素を与えると、窒素が多すぎて葉や茎が大きく育ちすぎてそちらに栄養がいってしまうため花が咲かないこともあります。
そのため藤に与える肥料は、窒素(N)を控えめにする必要があり、花をつけるのに必要なリン酸(P)とカリウム(K)を高めた肥料がお薦めです。

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また、鉢栽培の場合、粉状肥料を撒いたり土に埋めたりすると吸収が早すぎて根を傷める恐れがあるので固形肥料がお薦めです。
肥料選定
近くのホームセンターには骨粉入り固形肥料が売ってなく、少し遠い所のホームセンターまで行きましたがそこにも同じものは売っていません。
そこで、上記のお勧め肥料を元に骨粉入り固形発酵油粕で、成分比率がN2:P12:K7に近い肥料を探し、
悩みに悩んで購入した肥料は、商品名からも分かるように「花咲く肥料」と花を咲かせるための肥料であり、
肥料袋のおすすめ宣伝文句にも花を咲かせることが記載されています。(正直、宣伝文句で購入してしまいました。)
主原料が分からず有機質ということしか分かりませんが固形肥料であり、成分比率はN1.5:P9:K4.5という数値でリン酸とカリウムは高めです。
有機肥料:かすや米ぬかなど植物性有機物を使用したものや、魚かすや家畜由来の骨粉など動物性有機物を利用した種類があり、ほとんどは遅効性の性質をもちます。
必要となった植物の肥料を付け焼刃で調べ、いざ調べた肥料がなければ肥料のことが分からないのでどの肥料を購入して良いのか分からなくなってしまう。
今回、このような思いをしてつくづく”肥料”そのものを学ぶべきだと実感しました。
フジ鉢の施肥量
購入してきた肥料袋には、肥料の施肥量が記載してあります。
鉢・プランターの施肥量は、
・5号鉢直径15cm、約1Lの土で施肥量10g
・6号鉢直径18cm、約2Lの土で施肥量15g
・65cmプランター、約10Lの土で施肥量25g
我が家のフジ鉢は内径33cmの11号ですが鉢の号数を目安に計算すると、
鉢が1号上がるごとに施肥量が5g増えていることから、11号は40gの施肥量となることが分かります。
次に「10L以上の土量の施肥量は土1Lに対して2.5gを目安に与える」ということから、土の体積から施肥量を計算すると
★16.5cm(半径)×16.5cm(半径)×3.14(円周率)×30cm(土の高さ)÷1000=25.64595L
★約25L(土の体積)×2.5g=62.5g
鉢の号数と土の体積から施肥量を計算すると数値にこれだけ開きが出ます。
このことから、土量が10L以下か以上で、鉢の号数か土の体積から施肥量を計算するか分けられるので、
記載以外の例えば4号鉢や7号鉢の場合、10L以上の土量でなければ鉢の号数で計算しても良いということですね。
(幹周辺は底石です)
さて、施肥量計算までしましたが、肥料の計量は購入した肥料袋に「1握りだいたい20~30g」と記載があるので、
2握りだと40g以上60g以下になるだろうとアバウトに計量し、与え過ぎも根を傷めるかもしれないので丁度良いと鉢の縁周りに撒きました。
秤を使って計量するなどそこまで神経質にしなくても良いと思うのですが、自分の1握りがだいたい何gなのか把握しておくといろいろと役に立つと思います。
前章のお話です。