ホームセンターの園芸コーナーで購入した黄色い花を咲かせる植物たち。
まだ紹介していない植物のお話です。
リシマキア
サクラソウ科のリシマキアですが植物の札に品種は記載されておらず、品種によっては一年草や多年草と生育サイクルが違い、
直立性や匍匐性、葉や花の色と見た目も違い植栽する上でそれらが分からないと不便です。
ホームセンターに限らず品種が記載されずに販売していることが多く、店員に尋ねれば良いのですが、携帯電話で検索しながら苗を探し購入することが増えました。
今回も例外なく調べた結果、苗がまだ小さいので何とも言えませんが、茎の長さや葉の形、わずかに銅色になった葉色などからミッドナイトサンではないかと。
リシマキア・ミッドナイトサンなら匍匐性なのでグランドカバーになり、黄色い花を咲かせます。
冬季常緑(半常緑)で好きな黄色い花が咲きグランドカバーにできると、私好みの条件が揃ったリシマキア。
今まで手を出していなかったことが不思議です。
イチジク株元のリシマキア(黄色矢印)
以前、大変気に入ったラミウムのグランドカバーが蒸れて枯れてしまいましたが、ラミウムの綺麗な葉が広がった姿をみて、
リシマキアもそうならないかとイチジクの株元に植えたのですが、グランドカバーにするには苗数が少ないと後から気付くんですよね。
※モクビャッコウの鉢はイチジクの葉がないこの時期の仮置きです。
西洋オダマキ
キンポウゲ科の西洋オダマキは、葉の形や柔らかそうな質感、お辞儀する奥ゆかしい花姿が好みで植えたいと思いながら、
落葉性は地上部が枯れたらどこに植えたか分からなくなり、庭づくりで早春の移植が思うようにできないので敬遠していたのですが、
最近は頻繁に移植することもないのでやっと落葉性でも良いと思えるようになり、花びらがクリーム色、蕾は薄い黄色だからと購入しました。
石積み花壇の真ん中に植える予定の植物が、どのくらい大きく生長し株を張るかも分からないのでオダマキを花壇の左端に植え、
さりげなく存在しているような演出ができればと考えていたのですが、あまりにも存在が分からなくなりそうで既に移植したいと悩んでいます。
購入当初から開きかけや蕾があり、開花時期は5月から6月というのに約3ヶ月も早く開花し、
開花してみれば薄紫色の花で黄色の花ではありませんでしたが、見慣れない形の花に興味を持ちます。
ブプレウラム(ブプレウルム、ブプレリウム)
一年草のセリ科ブプレウラムは、葉しかない苗ではどんな姿になるかどんな花を咲かせるか想像もできませんが、
葉を貫通して分岐した柔らかそうな茎の先に、黄緑の苞(ほう)の中の黄色い小さな花がブーケのように集まった姿が大変好みで、
ブプレウラムを添えて花束を作ったり、ブプレウラムだけの花束にしてもそれは大変可愛く、生花で一番好きな花と言っても良い花です。
花屋で花の名前を教えてもらい苗を買って栽培しようかと思ったのですが、高温多湿が苦手で夏越が難しいとあって即効諦めた植物でもあります。
そんな経緯のあるブプレウラムの苗を見つけてしまい、一か八か育ててみようと購入してしまいました。
いざとなったら涼しい場所や風の通る場所に移動ができる鉢で栽培しています。
ブプレウラムの葉と花の色の組み合わせや花のいでたち(作り)や質感など全て好みで、やはりセリ科の植物なんですよね。
生花(切り花)で一番好きな花はブプレウラム。栽培している草花で一番好きな花はセリ科のディル。そして、樹木で一番好きな花はミモザ。


黄色い花でも小花の集まった様が好きです。
黄色い花の戦略
種子植物が子孫を残すため昆虫を仲立ちとして受粉を行う花(虫媒花)たちにとって、
花の”色”は、花粉を運んでもらう昆虫を惹き付ける役割があります。(他にも香りや蜜の量などがあります)
そのため早春になると黄色い花が多くなるのは、早くから活動を始めるアブやハエの仲間にいち早く見つけてもらうためであり、
虫は紫外線に反応するため紫外線を反射しやすい白、黄色、青色に敏感で、昆虫たちを呼び寄せるために黄色い花を咲かせるとされています。
いち早く黄色い花を咲かせ店頭に並べた店の戦略にはまりましたが、虫のように私を惹きつけた黄色い花の戦略にはめられたようです。