フジ鉢の土の保水力
フジの鉢栽培は水切れに十分気をつけなければならなく、土が乾燥すると生育や花付きが悪くなります。
鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり与えることが大切ですが、我が家のフジ鉢の場合、
水を与えたそばから滝のように流れ出すので、土の保水力がなくなってきているのではと推測し土の入れ替えと、
また、鉢栽培の場合は2年から3年に1回植え替えをするところ、今の鉢に植え替えてから4年以上経つので2月下旬から3月の芽出し前に植え替える予定でした。
気付けば3月下旬。
一気に5月下旬並みの気温のせいかフジの芽が顔を出していました。


鉢栽培の植え替え
芽が出てしまいフジの負担も考えましたが、植え替えることを優先しようと4月頭に植え替えを行いました。
植え替えではひとまわり大きな鉢に植え替えるのですが我が家の場合、小さく育てたくまた樹の若返りをさせないため鉢のサイズは変えません。
ポイントは植え替えの際、根を傷つけないように注意すると共に、根が張りやすく太く長く伸びた根は植木鉢の中に巻くようにして植えます。
作業開始
鉢からフジを取り出す作業です。
鉢から植物を取り出す時、根が回りガチガチに固まっていた場合、プラスチック鉢なら叩いたり割ったりしていたのですが、
今植えている陶器鉢に植え替えたいので割りたくありません。
そこで、鉢周りに細い棒状(金属棒)のものを刺し込み回しながら少しずつ土を掻き出し、
時々、スコップでテコの原理で持ち上げてみたりとして何とか掘り出しました。
カチカチの土をイメージしていましたが思ったより掻き出しやすく、根も鉢にへばり付いた感触もなかったです。
掘り出した根鉢は保水力がなさそうな土に見えず何も問題がなさそうです。
しかも、鉢栽培で4年も経っていたので根が回り過ぎてカチカチになっていると思っていたのですがそれもなさそうです。
次は根鉢を崩すため径5mm程の金属棒で、固まった土や根の隙間にある土を掻き落としていきます。
と、ここで崩したそばから底石がポロポロ出て来ること。まるで、掘り上げたジャガイモの根に子芋が付いているように底石が付いており、
最終的にこの根鉢から出てきた底石の量は、根鉢の高さ3分の1以上はあったのではないかと思います。
また、鉢底の水抜き穴にネットなどの代わりに割れた陶器鉢を代用していたので空間が大きく作られ、保水力がない土だったのではなく水の通りが良過ぎたようです。
土中に土ではない固形物があったせいか根が回ってなく、また結んだり鉢の中で巻くほど根が長くなってはいませんでした。
今回はネットに入れた底石を鉢底にセットし、市販の園芸培養土を3分の1ほど投入してからフジを置いて再度上から培養土をすき込んでいきました。
すき込みながら鉢内の青い釉薬があるヶ所まで土を入れ、金属棒で空洞があれば更にすき込み、
水を溢れるぐらいたっぷり与え植え込み完了です。(水を与えたことで少し土が沈んでいます。)
花が咲かない原因のまとめ
5月から1年の栽培の流れに沿って花が咲かない原因を探してきましたが、栽培過程のそれぞれに花を咲かせるポイントがあり、
それぞれの栽培過程で正しく行えてなかったことが花が咲かない(花芽ができない)原因だと思います。
結果、フジに花を咲かせるために大きくまとめると、
・水不足
・日光不足
・栄養(肥料)不足
この3点の解消だと思います。
(基本の管理と言えば基本のことで、植物全般に言えることなので単に私の管理不足なんですけどね。)
それぞれの管理方法をより突き詰め丁寧な栽培ができたら良いなとは思うのですが、まだそこまで手が回らず、
それでも一通りの流れは理解できたので、重要なポイントを押さえ管理していこうと思います。
追伸:フジ鉢をあれ程こだわっていた北側のデッキに置くことを止め、日光不足解消のため今は南側の庭に置いています。