4月中旬に観察した雑草の最後のパートです。
10.ハルジオン
毎回、判別に悩むハルジオンとヒメジョオンです。
4月に花が咲いていることからハルジオンと言えますが、下向きに垂れる蕾や茎を巻き込むように付いている葉などからハルジオンだと判別できます。


右:2025.4.17 ペラペラヨメナ
去年、自宅の庭で自生したヒメジョオンと4月の道草Part2で見つけたペラペラヨメナです。
これら花の実物を並べて比較できれば花弁の枚数や形から判別できそうですが、写真の判別に慣れるまで難しそうです。
また、茎を切断し中が空洞になっていればハルジオンと簡単に判別ができますが、今回は切断するまではしていません。
今回、ハルジオンの花の中に白色の花弁と混じってピンク色の花弁も見かけますが、花弁がピンク色になるのは
花弁に含まれるアントシアニン色素(赤色や青紫色の色素)のpH(=水素イオン指数)が酸性に傾くとピンク色になります。
これらは、酸性土壌や酸性雨の影響でピンク色になることがあり、自然の酸性測定器ですね。
11.ミツカドネギ
4月の道草でハナニラは雑草ではないからとスルーしたのですが、今回改めて見るとミツカドネギでした。
ミツカドネギも雑草とは言えないのですが、地中海地方原産の帰化植物で観賞用で植えられたものが野生化して雑草扱いになっているようです。
白地の花弁に入った緑の縦筋が綺麗で、ここのミツカドネギは観賞用に植えられたような気がします。
12.ムラサキカタバミ


右:イモカタバミ4月の道草Part1
イモカタバミは何回か紹介し種類を判別するにもムラサキカタバミの花と比較してきましたが、
違いを説明するにも対比する写真が撮れず、今回、同時期に生えていたのでこうしてやっと紹介できました。
一緒に並べて比較することができれば、花の中心の色の違いがはっきりと分かるので判別しやすいです。
更に1週間後。
1本の樹の周りをイモカタバミが群生していましたが、イモカタバミも観賞用が野生化して広がったとされ、
地中に塊茎と呼ばれるイモを次々と作るほど繁殖力が強く厄介と言われますが、ピンク色のお花畑で可愛らしい風景ではありました。
13.ヤエムグラ
トゲトゲの実ができているので花の時期は終わっているのですが、前回見つけられなかったということは小さく目立たない花だったのかな?
このトゲトゲの実は痛くありませんが、いつの間にか衣服や靴にひっついている「ひっつき虫」の一つで、
衣服にひっついたら少しやっかいな存在と思った幼少の頃でしたが、葉と実と綺麗な緑が可愛らしく見る分には問題ないと思うこの頃です。
14.ヤブジラミ
綺麗な緑のフサフサが私好みの葉で雑草と思えず、
グーグル検索をしても細かい切れ込みがある葉が"ドクニンジン”だったり”チャービル”と検索され、


葉しかない場所(日陰)から少し離れた場所で花を見つけ、やっとヤブジラミと判明した植物です。
4月の雑草の中でこの花が一番最小と言え、小さな花を付けた柄が放射状に伸びる散形花序(さんけいかじょ)の花の付き方がセリ科らしく
葉も花も可愛らしいのですが藪に生え果実が衣服にくっつきやすい様子からシラミに例えた名前の由来と知って複雑です。
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