フジの生長
3月下旬フジの新芽に気付き、兼ねてより予定していた鉢の植え替えを4月上旬に4年ぶりに行ってから、
今まで北側デッキで栽培していたフジ鉢を日光不足解消のため、南側の庭に移動して栽培していました。
そのおかげもあったのか伸び続けるツルが空中を彷徨い始めたので、鉢内に立てた2本の園芸支柱に巻き付かせ、
横に広がっていたものが縦に長くなり、少し視界の邪魔にもなり始めたのでフジ鉢を何も考えず庭の隅に場所移動したら、
園芸支柱より更に伸びたツルが気付かぬうちに雨樋に絡み、このままでは家が傷むので近いうちに剪定をしようと機会を待っていました。
フジの夏の剪定
花芽がないことは分かっていたので花が咲かないことは分かっているのですが、それでも見落としていた花芽から花が咲くかもと少し期待したりもしました。
しかし、今年もフジの花は咲かなかったので、花が咲いた花房の根本にできる花芽(短花枝)はできません。
そうすると、今年こそはツルの基部に花芽を作ってもらうためにも、次にする作業は「夏の剪定(5月下旬から6月下旬)」です。
雨樋に絡んだツルが2階屋根に到達する前に夏の剪定がしたかったので早速、剪定に取り掛かりました。
剪定の目的は、葉が茂りすぎると株の内側まで日が当たらなくなり花芽ができにくくなるので、
混みすぎたり重なった不要なツルを基部(根元)から剪定し、春から秋にかけてできるひこばえや幹からツルが直接出ているものを剪定していきます。
土から生えた不要なツルを剪定し、次はどのツルを剪定しようかと考えながら支柱に巻き付いたツルから軟らかな葉が風にそよぐ姿を見て、
毎回、思っては実行に移せないでいた憧れの壁掛け仕立てにチャレンジしてみようかな?と。
フジの壁掛け仕立て
壁掛け仕立てにするには、また元の場所である北側デッキの縦格子塀を使いたいので鉢を運び込みます。
以前は外部から見えない縦格子の塀内に置いていましたが、今回は少しでも日が当たるようにデッキ階段の上に置きました。
(外部から鉢が見えるように設置したので室内からは鉢が見えなくなりました。)
葉で幹が隠れるほど茂っていたので、まず幹周辺の葉の剪定整理をし、
園芸支柱にツルを巻き付けた状態のまま、支柱よりはみ出したつるを縦格子塀の笠木から格子を通らせ、また笠木から格子と交互に巻き付けていきました。
笠木:壁や手すりなどの頂部に設ける仕上げ材のこと
※最初(一段目)は笠木で固定されるので、ツルに留め具などを使って固定はしていません。
通常、誘引作業は作業がしやすい落葉してツルがよく見える冬の剪定と同時にすることが多いのですが、
今回は、葉があるこの時期に誘引したので実際に確認でき、その分、自分が納得できる誘引が出来ず、
まだツルも柔らかく固定もしていないので何回もやり直し、ツルを縦格子幅の3分の1程まで巻くだけで終わってしまいましたが、
笠木に巻き付けて端まで行き着いたらその後どうするか。また、笠木分が終わったらツルをどうやって固定するかも考えなければなりません。
巻き付けたツルのその後
今まで上に伸びていたものが横に巻き付けられ急に葉の方向が変わったことや、柔らかい若葉が萎びて見え納得いく巻き付けが出来なかったのかもしれません。
今では太陽の光を浴び葉が元気よく茂り、新たな長いツルや笠木に巻き付けたツルからも子ツルがどんどん出来ています。
また、この夏に伸びたツルの基部に花芽(7月から8月)ができるので、その為にツルの剪定をしたり、
壁掛け仕立ての一段目を作りながら様子を見て、ツルをどうするか考えて行こうと思います。