3月の西側モミジ株元
3月下旬になってもまだ芽吹かない庭の西側に位置するモミジの枝の間から、太陽の光が射しこみ株元の植物によく日が当たります。
太陽光を浴びているモミジ株元の植物たちは一年中葉を付けている常緑植物が主で、まだこの時期は薄い緑色の葉をしています。
それらの中で、まだ株が小さい落葉低木のユキヤナギは1、2枝ほどに白い花を咲かせ、右奥のスイセンは眩しい程の黄色い花を咲かせていました。
4月の西側モミジ株元
芽吹かないと思ってから、たった数日で一気に芽吹き4月上旬には赤い新芽が全ての枝で開き、
モミジの赤い葉が緑色に変化する頃、株元ではボタンに赤紫色の花が3輪咲きました。
5月の西側モミジ株元
ボタンの花があっという間に散り同じ株であるシャクヤクが薄桜色の花を咲かせる頃、モミジ株元の植物も濃い緑の葉を茂らせ、
毎年5月前に剪定していたモミジを今年は剪定せず、もっさりと茂ったモミジの葉が株元の植物たちに影を作っていました。
株元の大半を占めているツワブキたちですが、葉の縁が縮れたツワブキ”緑閃”と範囲を広げ丈も大きく生長した通常のツワブキの間から、
白斑入りツワブキの全て白い葉が1枚だけ顔を出しています。他の白斑入りは中々増えず存在すら分かりません。
モミジの背景ではキンシバイの黄色い花が良く見え、モミジ株元に自生したドクダミは小さな白い花を咲かせ株元の濃い緑の植物たちの中から覗く姿が可愛いです。
ドクダミは植栽の隙間の一部のみとエリアを決め、モミジの幹近くに食い込まないように除草して調節していますが、
それよりも年々範囲を広げているシダ植物や自生したフキの勢いが驚異的で、特に意外な所から生えるシダ植物はワラビの頃から除草しています。
今、鬱蒼と茂ったモミジもそれに近づいてきた株元の植栽も、風通しを良くするため植物の整理が必要そうです。
6月のモミジの剪定
冬の剪定をしなかった場合、春頃から初夏(7月上旬まで)に風通しを良くして幹に光を当てることを目的とした「透かし剪定」をするのですが、
冬の剪定をしっかりとしたので、毎年5月に入る前までには終わらせていた剪定を止め様子を見ていました。
それが、毎年すっきりとした明るい庭を見ていた時期に、もっさりと茂ったモミジの葉にどうも慣れず、
「鬱蒼としている。」と横で呟く夫と、どう見ても風通しが悪そうで光が届かなそうな葉の茂りに我慢できず剪定を決行しました。
西側モミジは当初に比べると冬の剪定もあってか、茂る枝葉の量も随分と収まり樹形も丸く整ってきました。
だからなのか、余計にぴょんぴょん飛び出している徒長枝が目立ち増えていると感じるのかもしれませんが、
樹形から飛び出した枝の途中から剪定するのではなく徒長した枝元から剪定し、徒長枝を作らないようにしています。
今回、先に徒長枝のみを剪定し、その状態のモミジを見て自分がどう思うか知りたく試してみたのですが、
随分と見た目の印象は変わりましたがやはりそれでは納得いかず、風の通り道と目で分かるほど枝葉を透いた状態が好ましいと改めて思いました。
樹形内に生え明らかに日が当たらない小枝や、外から幹に向かって生えている小枝など間引き、
幹や幹近くの枝に直接生えているモミジの葉を全てむしり取り(スッキリしているのが好きでしている作業なので、気にならなければしなくても良い作業です)、
混みあっている枝や平行枝、交差する枝、不格好な枝と茂っている葉の量を調節(好み)し透いていきました。
風の通り道と目で分かるほど枝葉を透いたので、向こうの景色が見え明るくなりました。
6月の西側モミジ株元
モミジを剪定したので、この際にと株元の植物も整理し上も下もスッキリしました。
もう少しで花を咲かせそうなアガパンサスの花茎も分かるようになってきました。