早すぎたハナニラ球根掘り上げ
今年、掘り上げ予定の球根植物で一番早くに掘り上げたのは、7月上旬が目安だったハナニラでした。
ハナニラは数年間、植えっぱなしで育てることができますが栽培場所の変更と、
何より密集して生える葉を見て子球が沢山でき窮屈になっているのではと思い、分球することが目的で掘り上げを予定していました。

球根掘り上げまでに球根を大きくするため、種などを作ってしまうと栄養を取られるので花が咲き終わったら花がらを摘み、
残った葉が光合成をすることで球根が栄養を蓄えるので、葉が黄色くなって自然に枯れるまでは掘り上げません。
その時、球根がどこに埋まっているか分かるように、葉が枯れてなくなる前に掘り上げれば迷子になる事もありません。

掘り上げ時期まで球根を大きくするよう意識しながら待つこと、地面と同化し今にも葉が分からなくなりそうだったので随分と早いようですが掘り上げを行いました。

掘り上げて分かったことは、片方だけ密集して葉が生えた原因が狭いスペースに子球が増えたことではなく
去年、ハナニラを時季外れに植え替えることになり、根を触らない(傷つけない)方がいいだろうと土の塊ごと植え、
塊の中に親球根(大きな球根)が密集していることに気付かず、そのまま植えてしまったことが原因のような気がします。

また、球根が小さい理由も密集して葉が生えたせいか葉が枯れるのも早く、約1カ月半も掘り上げが早くなり球根が大きく育たなかったことや、
植え付けた時から親球根が密集していた影響で子球根が大きくなりきらなかったことなどもあると思います。
掘り上げた球根は土などを落とし雨がかからない風通しの良い日陰で適度に乾燥させ、
乾燥後、親球と子球を分け更に土やゴミ等があれば取り除き、ネット袋などに入れて涼しい場所で保管します。
そして、植え付け適期の9月下旬から10月下旬に、植えるスペース分の数だけ大きい球根から使って
今度こそ葉が密集して生えないように5cm程の間隔で1個ずつ、球根の頭が隠れる程度の深さに植えていこうと思います。
目安内の5月に掘り上げた球根
ハナニラに続きクルシアナクリサンタやチューリップも葉が枯れてなくなる前の5月下旬に掘り上げ、
掘り上げ目安が5月から6月なので決して早すぎることもなかったのですが、大きな球根と言える程のサイズになっていませんでした。
クルシアナクリサンタの球根
クルシアナクリサンタは植えっぱなしでも数年間は花を咲かせることが出来る原種系のチューリップです。
しかし、栽培場所が半日陰のため健常な茎に育たず風で倒れてしまう出来事や他にも栽培場所が不都合だったりと言った理由で掘り上げることにしましたが、

栽培場所の半日陰だったことが球根にも、思ったほど光合成が出来ず球根が小さかったのではないかと考えています。
今度の植え付け時には日当たりと水はけの良い場所に、気温が15℃前後になる10月から11月(暖地は12月)に球根の高さ3個分の深さに植えます。
チューリップ黄小町の球根
購入したチューリップの球根を植え付け栽培し、最初の掘り上げ時には消えた親球根や既に小さな球根もあり、
それらの球根を植え付けた2回目は不勉強で親球と子球を分けずに植えてしまい、蕾(花茎)もない葉のみの生育不良を起こし球根にも影響したと思います。

花を咲かせていません。
そして、一番の原因は植え付け時期が遅れ十分に低温に当たらず球根が小さくなってしまったことです。

しかも、温暖な地域では球根が小さくなりやすい傾向があり、腰回りの直径が3cm以下だと開花しないものも多く、
球根を大きく育てることは考えず、毎年新しい球根を購入した方が良いのかもしれないと思いましたが、
我が家の庭には可愛らしい黄色いチューリップは合わないので、もう栽培をしないと思います。
ハナニラやクルシアナクリサンタの生育不良のお話です。