新たに発生したツル
”夏剪定2回目”と誘引を8月末に行い、2週間も経たないうちに新たなツルが発生しています。



ツルが発生するスピードが早く正直うんざりし、何時まで経っても発生するツルを何時まで剪定できるのかという疑問から、
夏剪定(花後剪定)の調整として9月頃に、7月頃に切った部分(夏剪定1回目)から不要な枝や伸びているツルを短く整える(夏剪定2回目)作業を最後に、
次回の剪定作業が冬剪定になることから、期限を切った回答ではありませんが9月まで剪定できると解釈し、

その解釈にたどり着くまで、フジの剪定であやふやだったことが解決&解釈していった話をしたいと思います。
”夏”に惑わされた言い訳
”フジの剪定は基本的に花後の5月下旬から6月下旬の夏剪定(花後剪定)と11月から3月の落葉後に行う冬剪定の年2回が適期です。”
フジの5月下旬から6月下旬に行う剪定を”夏剪定”や”花後剪定”といった2通りの呼び方があることや、
夏剪定の”夏”という言葉に惑わされ、花後剪定とは別に7月から8月に行われる夏の剪定があるのかと勘違いしていましたが、
7月と9月に行われる剪定作業があることを知り、夏剪定と花後剪定が同剪定のことだと理解し、
こういった経緯から夏剪定を「花後剪定」と呼び、7月の剪定を「夏剪定1回目(7月)」と区別していたのですが、
夏剪定1回目(7月)とは、今年伸びた新梢(1年枝)を根元から50~60cmほど残して切る花芽を付けるツルを作る目的の剪定です。
今考えれば夏剪定という紛らわしい言葉を使わず「新梢1回目剪定(7月)」などとした方が分かりやすかったかもしれません。
夏に剪定はしていけない?
7月と期限が決まっている夏剪定1回目をツルが伸びないからと8月に延長し、
9月に行う夏剪定2回目を1日早い8月末に行なったりと、剪定時期を自分勝手にいじってずらしてしまったせいで、
9月になっても発生するツルを何時まで剪定できるのか調べた内容の中に、
”夏に剪定すると6月から9月頃に起こる花芽分化が妨げられ、翌年の花芽がつかない可能性があるので夏にツルが伸びて鬱陶しく感じても秋まで我慢します。”
花芽分化(かめぶんか):植物は日長や温度などの外部環境の変化を感知し、その情報が植物の内部に伝わることで芽の成長点が花芽へと変化します。
と、一般樹木と同じように夏の剪定を避けることとあったので、7月と9月の剪定が間違っていたのではないかと心配になっていました。
更に調べると邪魔なツルはすぐに剪定せず巻いておき、9月に切り戻し剪定をするなどといった内容や、
夏剪定(花後剪定)後の作業で、樹形を整える剪定や余分なツルの整理をするという手順から7月と9月の剪定が重なることが分かり、
自分なりにまとめると、花芽を付けるツルを作るため7月と9月の剪定は行い、
不要ツルが発生した場合は強剪定になるような剪定はせず巻くなりしてその時々で状況判断をすると解釈しました。
強剪定とは、枯れ枝や伸びすぎた不要なツルを多く切り落とし、樹形をコンパクトにする大胆な剪定など冬に行われる剪定のことです。
不要ツル、花芽を付けるツル、誘引ツルの選別
花後の夏剪定は、樹形を整え株の内側まで日光を当て風通しを良くし花芽を付けやくすることが目的です。
その時、剪定するツルと言えば花が終わり伸びすぎた太いツル(徒長枝)を基部から切り落とし、混み合っているツルも付け根から間引きます。

これらが不要ツル(余分なツル)で、この時期に伸びたツルを切らないと花芽が付きにくくなり、
7月から発生したツルが、夏剪定1回目(花芽を付けるツル)のツルとして剪定するツルなのか、
不要ツルだけど基部や付け根から剪定できないことから、夏剪定1回目のツルとして剪定するか、
今回分かった方法として9月まで巻いておくのか、そして、一番選別に悩んだ誘引ツルにするのか。
このツルの選別が「フジの壁掛け仕立て」で悩み、未だにツルの選別が正解だったのか分かりません。
9月に剪定してから
9月に剪定してから10日経ちましたが新たに発生したツルは見当たらず、塀の天辺が空いているので誘引の手直しです。


10月になり、あれからツルは発生することがなく、偶然にも9月までが剪定できる月と証明できたようです。
