庭と家

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フジの壁掛け仕立て7「花芽と花芽ができるツルの部位が分かること」

 

フジの剪定であやふやだったこと

何時まで経っても発生するツルを何時まで剪定できるのかという疑問から、フジの剪定であやふやだったことも解決&解釈していった話の続きです。

2025.10.3

花芽を付けやすくする夏剪定(花後剪定)、花芽を付けるツルを作る剪定(夏剪定1回目)など”花芽”を気遣いながら剪定をすることが難しく、

”花芽”や”花芽ができる部位”が分かっているなら(未だに実物の花芽を見たことがありません。)これほど悩むこともなく、

去年より剪定に気を付け、7月から8月には確認できる花芽で成果が見られるかツルにできた芽のチェックをしてみました。

 

夏にできた芽

葉柄の根元にある芽は明らかに細くて小さいので葉芽(以前はそれを花芽と思っていました。)と分かり、

奥の方にある芽は先程の葉芽より大きく少し膨らみがあるものの、花芽にしては丸みや膨らみが足りないようで曖昧なサイズだと葉芽か花芽か分かりません。

2025.9.22 花芽?葉芽?

ツルにできている全ての芽を確認してみても似たり寄ったりの小さな芽で、これらが落葉後の冬には明らかに花芽と分かるほど大きくなっているのでしょうか?

また、開花した花房があった箇所の根元にできる短い枝(=短花枝)に花芽ができますが我が家のフジは花が咲かないので短花枝が作れず、

夏に伸びたツルを秋に短く刈り込み(夏剪定2回目)、その刈り込んだツルの基部に花芽が形成されますが、

それが夏剪定2回目のツルと言っていいのか自信がなく、その自信のないツルの基部を確認しても花芽らしきものはさっぱりで

花芽ができる”基部”に付く芽で判断できるかと期待していましたが、それもできませんでした。

2025.9.22 ツルにできた芽

逆にツルにできている芽が基部でないから花芽ではないと判断できるのなら、この芽に似た花芽と思った芽は全て花芽ではないと結論をだしていいのでしょうか?

 

間違って芽を切らなければOK?

”夏剪定と冬剪定以外の時期に剪定すると、間違って花芽ごと切り落とし花が咲かなくなるので注意しましょう。”

剪定について調べていた当初から、花芽を間違って切らなければ夏剪定以外の時期でも切っていいのではないかという考えはありましたが、

いかんせん花芽がどれか分かっていないので、それ以前の問題だと剪定すること自体を控えようと思っていました。

ただ、夏剪定(花後剪定)後の樹形を整える剪定や余分なツルの整理をするという作業や、

夏剪定(花後剪定)以降から発生する7月の不要ツルを基部や付け根から剪定しないことや、

2025.8.7 夏剪定1回目で作ったツル

花芽を間違って切らないよう花芽ができる根元を残す剪定、新梢(1年枝)を根元から50~60cmほど残して切る夏剪定1回目が全て同じ剪定であることが分かり、

時期が決められた夏剪定1回目に準じて基部を残して剪定を行うことが、花芽を切り落とすことなく安全という答えにたどり着きました。

 

夏の剪定スケジュール

フジの壁掛け仕立て6と今回の話から夏の剪定スケジュールを再度まとめ直してみました。

niwaie-kaede.com

花後剪定(=夏剪定):5月下旬~6月下旬

1. 花が終わったら葉を切らないよう先端の芽から2cm先を切り落とします。

2. 伸びすぎたツル、余分なツルを整理する。

・花が終わり伸びすぎた太いツル(徒長枝)を基部から切り落とす。

・混み合っているツルを付け根から間引き剪定をする。

・壁掛け仕立ての誘引は、主枝となる太いツルを伸ばしながらそのツルから出た短い枝を切り詰め、壁からはみ出そうなツルを剪定する。

3.花がらを摘み残して実ができていたら取り除く。

4.ひこばえや胴吹き枝を切り落とす。

ひこばえ(地面から伸びるツル)や胴吹き枝(幹から出たツル)は根本から切り落とす。

新梢1回目剪定:7月

1.新梢を切り残す。

今年伸びた新梢(1年枝)を根元から50~60cmほど残して切る(1回目)。

新梢1回目剪定(夏剪定1回目)

2.ひこばえや胴吹き枝を切り落とす。

3.新梢1回目剪定にできない不要ツルを巻いておく。

9月:新梢2回目剪定

1.切り残した新梢から伸びたツルを再び切り残す。

7月に新梢の切った周囲から新たに伸びたツルを20cmほど残して切る(2回目)。

新梢2回目剪定(夏剪定2回目)

2.ひこばえや胴吹き枝を根本から切り落とす

3.巻いておいたツルの根元周辺に花芽ができていないのなら切り落とす。

 

夏の期間の剪定

少しでもあやふやが解消でき夏期間の剪定スケジュールをまとめることができたので、安心して取り組みができるようになりましたが、

夏期間は剪定がメインで誘引がおろそかになり、壁掛け仕立ても葉が格好良く見えるか感覚で行っているだけで、

誘引ツルと剪定ツル(不要ツル・花芽を付けるツル)の区別が曖昧なのも解決していません。