スイフヨウの脇芽を増やす剪定
スイフヨウの冬の剪定は落葉期の12月から3月に、樹木には珍しく株元から20~30cmの高さまで刈り込むことができますが、
新年早々に行った冬の剪定で、切り残す株元の高さを高くすることで節がある枝が残り
節から生える脇芽が増えるのではないかと、株元から60~80cmの高さを切り残していました。

60~80cmの高さまで切り残していなければ白線より上部はなかった枝で、脇芽が生えることもありません。
こうして脇芽を増やすことによって増える枝葉を適宣に剪定し、こんもりと丸い樹形に仕立て、
その際に花が観賞しやすい樹高にできればと、今年はこの3点に留意しながら花が咲くまで作業を進めていきました。
適宣な剪定
スイフヨウの生長ぶりは早く脇芽が芽吹いていると思ったら、あっという間に株元際からも幹を隠すほどの枝葉が伸び、
スイフヨウ株元に植えている、花が終わったシャガや1か月後には花が咲くホスタが枝葉の陰で暗くなり、

いくら枝数を増やしたいと思っても流石に鬱陶しく、株元際から高さ50cmまでにある枝葉を剪定し幹や株元の植物に日が当たるようにしました。
この時、同じ方向に生えている不要な枝や内側に向かって生えている枝、伸びて欲しくない方向に伸びている枝など根元から切り取る透かし剪定も行っています。

そして、これからの作業としては鉄平石の小道(通路)にはみ出す邪魔な枝やハイノキの枝の中に入り込み生育をさまたげる枝、
隣家に迷惑をかける枝などところかまわず伸びる枝をむやみに剪定し、気付いたら貧弱な樹形になっていたということがあったので、
よっぽど邪魔になる枝と隣地にはみ出す枝だけ根元から剪定するなど、適宣な剪定をするよう心掛ける。端的に言って切り過ぎないようにすることです。
樹高を低く樹形を丸くする剪定
ぼちぼちと邪魔になる枝の剪定をしながら、樹高を高くしそうな枝に気付くと合間に剪定作業をするといったことをしていましたが、
今までと違うのは枝の途中から剪定する切り戻し剪定を行い、その剪定した枝から脇芽が生え枝数が増えこんもり丸い樹形ができあがりつつあります。
8月からは自然と剪定作業も遠のき後は開花を待つだけで、気付いた時には既に数輪ほど開花していました。

スイフヨウと並ぶ高さに隣家があるせいか樹冠から開花し、花が全て隣家側(南側)に向いているので
我が家の庭から花の顔(正面)が観賞できず、また観賞しやすい高さ(位置)に花が付かず、
9月が終わる頃、樹冠から少しずつ下に移動しながら咲いた花の顔が庭側に向いて来ました。

樹にはまだ沢山の花芽があり、これからまだ開花を待っている状態ですが花の付き方が去年よりまとまっているように見えるのは、
枝先に花芽を付けるスイフヨウの枝で、丸い樹形を上手く作ることができたからだと思います。(剪定を見逃し1本だけ高い枝があります。)
去年は、下側の枝を切り過ぎて幹が露出したうえ、樹高が高く頭でっかちな樹形が何とも格好悪く、

今年は、そうならないよう留意したつもりでしたが、多少低くくなった樹高にこんもりとした丸い樹形になったものの
やはり下側の枝葉がなく幹が見えることによって、頭でっかちな印象は拭えません。
スイフヨウの仕立て
10月中旬には樹形の下側でも開花を始め満遍なく花が見られるのかと思いきや、一日花なので萎んだ花も多く
また、花の顔(正面)が庭側に向いてくれることもほぼなく、樹形全体で綺麗だと感じることができていません。

冬の剪定で脇芽を増やすために切り残す株元高さを60~80cmとにするという考えでしたが、
株元の植栽が陰にならないよう枝葉を剪定するなどして、株元から50cmまでの高さの枝葉をつけない幹が我が家は必要と考えています。
そして、その脇芽を増やす考えは樹高を高くしそうな枝を切り戻し剪定でカバーすることができ、
観賞しやすい樹高にするためには後50cmほど遠慮なく大胆に剪定し、手の届きにくい樹形の中心を見逃さないことです。
そして、私にとって最も難関な適宣な剪定ですが、隣地にはみ出す枝やハイノキの枝の中に入り込み生育をさまたげる枝は樹形に影響がないので根元から剪定し、
下側の枝葉がなく幹が見えてしまう原因は、鉄平石の小道(通路)にはみ出す邪魔な枝の適宣な剪定ができないことなので
株元際から1m内の高さに枝の根元があるものは剪定するという基準を作ったら、解消されるのではないかと考えています。
新年早々、冬の剪定をしたお話です。