庭と家

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10月の道草Part1 イヌタデ、イモカタバミ、エノコログサ、オシロイバナの遊び

 

10月9日 木曜日

過ごしやすく動きやすい気候と秋の訪れを見かけてしまうと

途端に道草が恋しく用事を済ませる前からソワソワしています。

足早に用事を済ませ、公共施設の敷地に生えた秋の雑草を辿りながら

ゆっくりと春の道草コースの逆を歩いて帰宅してきました。

 

 

1.イヌタデ

イヌタデ:タデ科一年草

イヌタデは6月から秋までと長い期間花を咲かせているのですが、10月の道草でピンク色の花穂にようやく気づきました。

この花穂に集まった小さな粒の一つが開花すると、花のように見えますが実は萼(花の最も外側にある葉のような部分)で花弁ではありません。

開花していないピンクの萼(蕾)が赤飯のように見えることから「アカマンマ」とも呼ばれ、子どものままごとに使われたりしますが、

私が幼少の頃は赤飯にできる程アカマンマを集めることができず、”ふりかけ”としてままごとしていました。

シロバナイヌタデ

少し離れた場所ではピンク色の花穂が白色に代わったシロバナイヌタデも生えていましたが、赤花の変異種で見つけるのが珍しいとされています。

どうりで幼少の頃は”白飯”としてままごとしたことがなかったとも思いましたが、最近はイヌタデを使ってままごとしているのでしょうか。

 

2.イモカタバミ

幼少の頃、カタバミの種類までは分かりませんが、茎をかじって酸っぱい味を楽しんでいました。

カタバミの茎にはシュウ酸やクエン酸などの酸性成分を含んでいるため酸っぱいのですが、シュウ酸は食べ過ぎると体によくないので注意が必要です。

イモカタバミ:カタバミ科多年草

今回の道草で見つけた花の中心が赤紫色のイモカタバミは、春に引き続きピンク色の可愛らしい花を見ることができました。

イモカタバミの花は一年中咲いているわけではなく、4月から5月の春と10月から11月の秋にかけ気温が穏やかな時期になると見ることができる二季咲です。

”4月の道草”では中心が黄緑色のムラサキカタバミもピンク色の花を咲かせていましたが、今回は見つけることができませんでした。

 

3.エノコログサ

エノコログサ:イネ科一年草

今の時期、太陽光に照らされた穂がフワフワの犬のしっぽのように見えるエノコログサです。

このエノコログサも麦の穂に見立て脱穀まではしていませんでしたが、バラバラにして石で叩いておままごとで遊んでいた記憶があります。

2025.8.25 緑穂のエノコログサ

エノコログサの開花時期は5月から10月頃で、このブラシ状の花穂が花であり春から夏は緑色をしています。

緑色の穂を見かけると、軽く握って”にぎにぎ”すると毛虫のように動き驚かして遊んでいたことも思い出し、

ふと”にぎにぎ”したくなるのですが、イネ科のアレルギーを持つ私は花粉が飛ぶ夏から秋にかけ遊ぶことも本来は道草も困難で大人しく写真を撮るだけです。

(イネ科のカモガヤアレルギーで、イネ科の他の植物にもアレルギー反応が出ることがあります。)

 

4.オシロイバナ

オシロイバナ:オシロイバナ科多年草

夕方に咲き始め翌朝にはしぼむ一日花のオシロイバナは、まだ開花する時間ではなかったので閉じています。

このオシロイバナはもともと園芸用として持ち込まれたものですが、雑草化して普通に道端でも生えています。

通常、日本では越冬が難しく種から育てる一年草として扱われますが、塊状の根が肥大して残り多年草として扱うことができ、

閉じたオシロイバナと種

環境が合えばこぼれ種でも増え、その種を割ると中から白い粉が出て来ることから名前がついたそうです。

この白い粉を白粉(オシロイ)に見立てて子どもが遊ぶこともありましたが、毒性があるため現在では注意が必要で、

しかも、種子だけではなく根や樹液も有毒で誤って摂取したり、樹液に触れるようなことがないように注意してください。

まして、野生のオシロイバナをよく見かけるので花の蜜を吸って遊んだりはしないでね。(花の蜜を吸って遊んでいたのは私です。)

 

 

 

参考:春のイモカタバミ

niwaie-kaede.com

参考:イモカタバミに似たムラサキカタバミとイモカタバミの群生

niwaie-kaede.com