ノブドウの青い実
11月12日。
”10月(10月9日)の道草”でまだ緑色の実だったキレハノブドウの実が、どのように変化をしているか確認したく寄り道です。
ここらになっているノブドウの実は、グレーが混じった青色から水色や青緑色、紺青などのブルー系が多く、

他にも白色に近くなったものや紫色になったものがあり、どうしてこんなに綺麗な色を出せるのか不思議です。

早速、調べて分かったことは実が成熟していく過程で色が変化することは、どの実でも言えることですが、
実の内部にノブドウミタマバエという小さなハエの幼虫が寄生し、幼虫が実を食べる刺激によって実の細胞が異常に増殖・変形(=虫こぶ”)するのですが、
実の内部が空洞になる過程で色素の生成に影響し様々な色合いに変化します。
いつも寄り道ついでに観察していたノブドウなので持って帰ることはしませんでしたが、
室内に飾っていたら知らず知らずのうちコバエが孵化していたかもしれないと思うと、こうして道端で観賞するだけで十分です。
ハタケニラの白い花
ノブドウの青い実とは別にこの時期、道端に咲いていることで目を惹いた白い花です。
花の姿からネギの仲間と推測し、秋に花が咲く植物を調べていくとニラの花だと判明。
しかし、ニラはニラでもヒガンバナ科ハタケニラ属の常緑多年草ハタケニラです。
ハタケニラの花期は5月から6月ですが、地域によっては秋の10月から11月にも開花が見られることがあります。

このハタケニラは人間や動物にとって有毒で、どの部分にも毒があるので食べれません。ちなみに食用のニラはユリ科ネギ属です。
食用ではなく畑に生えたら駆除されるべき植物として扱われるハタケニラなら、名称から”畑”を除いて”野”に変えたノニラにした方がしっくりくるのですが。

白い花に夢中で気付いたら一緒に写真を撮っていたチャバネセセリ。
チャバネは”茶色の翅”、セセリとは「せせらぐ」「せせこましい」といった”せわしなく飛び回る様子”のことで、
花から花へすばやく飛び移る姿が表現されたようですが、花から花へと飛び移る花がないせいかじっとしています。
コセンダングサの黒い実
11月13日。
日にちが変わって次の日、今日は道草でも寄り道でもなく秋を感じに散歩をして来ました。
昨日は気付かなかったハタケニラの近くで、黒いポンポンに棘があるコセンダングサの実ができています。

目をよく凝らせば周辺は黄色の花が終わったものや、その花弁が白色に変わったもの、トゲトゲの実になる途中経過のようなものが見て取れます。

棘がある黒い塊の実が渋くて格好良いのではと、ドライフラワーとして飾ることができないか考えてしまいましたが、
持ち帰る最中にこの塊がばらけて衣服に付着する厄介な”引っ付き虫”になりそうなので、バカな考えは止めました。
クズの黄葉に緑の葉脈
先程までの里道の道端から、公共施設の敷地に隣接する山林の麓に移動してきました。
近くに虫に食われた穴だらけのクズの葉があったので、この美しい葉もクズと思っていますが、
黄葉して緑の葉脈がはっきりと表れている姿が模様のようで、初めて雑草で美しい葉と思ったものです。

生命力が非常に強く旺盛に繁殖するため駆除が困難な厄介な雑草なうえ、荒れ地や藪に生えていることが多いことから印象も良くなく、
前回の”10月の道草”で大量のクズクビボソハムシがクズの葉を食していた姿を見て更に苦手になったのですが、この綺麗な黄葉に少し見直しています。
カニクサの最終形態の緑葉
他の植物に細い針金のようなツルを絡ませ枯らしてしまうことから、自宅では除草対象であったツル性シダ植物のカニクサが
散歩道ではあちこち見ることができ、よく見ていたカニクサの葉が生長するにつれ細かい切れ目のある葉になる事を始めて知りました。
(今まで別の植物だと思っていました。)

正確には葉の縁に胞子嚢を付けると葉の幅が狭くなり、細かい切れ目のある葉になるのですが、
光合成を専門に行う「栄養葉」と胞子形成を専門に行う「胞子葉」という異なる役割をもつ葉を使い分ける(葉の二形性)ためで、
シダ植物の多くに見られるらしく、そのことも今まで知りませんでした。こうして知っていくと面白いですよね。
参考:10月のカニクサ、キレハノブドウ、クズの様子です。