病気の対処で剪定したマートルがここ最近になって元気にたくさん展葉始めたので我が家のマートルのお話をします。
マートル(銀梅花=ギンバイカ)
フトモモ科ギンバイカ属の常緑性低木であるマートルは和名でギンバイカ(銀梅花)と呼びます。
芳香があり梅の花に似た白い花をたくさん咲かせることから「銀梅花」という名が付けられました。
白い玉が散りばめられたような蕾も可愛く、花が咲けば花弁よりも長い雄しべの姿も大変美しいです。
秋には食べることが出来る濃紫色の果実がなり、葉を揉むと甘い香りを放ちハーブとしてマートルの名前で知られていています。
マートル(銀梅花)酒の作り方
マートルの実で果実酒を作ってみたいと思いながら実を収穫したのは、10月から11月の収穫適期を逃した1月で実の数も少なく少し干からびていました。
収穫したマートルの実から柄やゴミなどを取り除き、水洗いしてザルに上げ自然乾燥させます。(すぐに作りたい人はキッチンペーパーなどで拭き取って下さい。)
マートルの実が33gと少なかったので今回はお試しで作ってみようと思います。
300ml容器にマートルの実と氷砂糖47g(果実の約1.5倍)を入れホワイトリカー280ml注ぎました。
液体を注ぐと分かるのですが干からびている実は浮いています。(その実も使用しました。)
1カ月経てば飲めるそうですが気がつけばもう4月になっていました。
3カ月漬け込んだマートル酒(原液)の味は美味しかったのですが、もう少しマートルを感じたいというか果実の風味が欲しいところです。
ひょっとしたら収穫時の実に鮮度があればまだ果実感は感じたのかもしれませんが、今度はマートルの実2:氷砂糖2:ホワイトリカー6の割合で作ってみようと思います。
~マートル酒の炭酸割~
レードル(25cc)で3杯のマートル酒に炭酸200ml注いで炭酸割りにして飲みました。
サーモンピンクの色をした可愛らしい色味のお酒で癖もなく爽やかで優しい味でした。(パンチが欲しい人にはもの足りないと思います。)
マートルに病気?
去年の12月初にはそれらしき斑点が現れ始め、
マートルの果実酒を作るため収穫した1月の時点でマートルの葉に病気の症状があったにも関わらずスルーしてしまい、
それから約2カ月、何もしないで放置していたせいかマートルの葉全体に茶色い斑点の被害が広がっており枯れ落ちて葉の数も減っていました。
これはもう何らかの病気だろうと当たりを付け、ネットで病気症例画像と照らし合わせ見つけた症例が「褐斑病」ではないかと。
褐斑病は茶褐色やこげ茶色の斑点ができ、カビ(糸状菌)によって伝染する病気です。大小の病斑が斑点状に発生し、病状の進行とともに病斑部が広がり、ひどい場合には落葉します。
まったく同じ症例画像ではありませんでしたが、病気の説明文ではその通りの症状です。
更に調べていくと同じような病気で「斑点病(サーコスポラ)」や「赤斑病」もあり、どちらにせよカビ(糸状菌)が原因です。
薬剤散布による消毒で病斑の葉を残すことも考えましたが、まる裸にしても復活するとネット情報であったので剪定処分しました。
病気で落葉していたので元々細身ですが流石に全ての葉を取り除くことは怖く、症状が少なそうな葉を少し残しそこには薬剤散布をしました。
それでもほぼ枝だけの状態で復活するのか心配です。
そして、剪定した葉や病気に感染した落ち葉にまだ糸状菌が残っていると、それからまた病気になったり、雨風で吹き上げられ他の植物に伝染することもあるので葉を処分しその周辺も土壌消毒をしました。
薬剤散布や土壌消毒に使用した薬剤は
(アーティーチョークに発生したアブラムシ駆除でも使用しました。)
お陰でマートル周辺の植物にはまだそれらしき被害は見られません。
マートル剪定後
剪定から1カ月経った4月になっても新芽の気配はなく不安になるのですが、まだ幹は枯れてはいません。
まだかまだかと心配しながら待つこと4月中旬にやっと新芽を見ることができました。
そして、4月末にはこれだけ回復。
これで一安心。と言いたいところですが、
風通しが悪い場所や葉が常に湿気を帯びると発生しやすく、20℃以上の温暖で大気中の湿度が高まる春から秋にかけて最も発生しやすい時期なので、これから日々の観察が欠かせなくなります。
あの可愛い蕾と可憐な花の姿が見られるように。
そして、前回より多くの実を収穫し美味しいマートル酒が作れたら嬉しいです!
・・・
さて、褐斑病になっている実でお酒を作って大丈夫なのか?
マートルの実での実例はないので確かなことは言えませんが、野菜や果物などを食べることには問題ありません。
ただ、見栄えからその斑点部分を取り除いたり皮が剥ける作物は剥いたりと除去をしていますが、マートルみたいな斑点も分からない色と小さな実では…。
気になる人はお控えになさった方が宜しいかと思います。