庭と家

心地よい庭と家にするため、してきたこと。したいこと。

庭(庭木)の生前整理

 

生前整理:自分が亡くなった後に残された家族が相続や遺品整理で苦労しないために、自身の身の回りの「物」や「財産」などを整理・処分する活動のこと。

 

※この記事は2023年のお話です。

 

お正月、実家に帰省することが出来ず母が生前整理で庭木の処分をしたことを聞いていたので、それらを確認したかったということもあり暖かくなった4月に実家に帰省しました。

 

庭木を植え育て庭を作っていたのは父の趣味です。

モミジやモッコク、ツゲにツツジ、アオキなど昔からよくある樹木に玉散らしや玉仕立てなどの剪定をした「The 昭和」といった感じの庭です。

和風庭園とまでいかないのですが石灯篭もありました。

樹木を植えるスペースがなくなる頃には、暇があれば庭をうろうろ歩き雑草を抜いたり葉をつまんだりと庭いじりをしていた父。

私が実家に住んでいた頃は、まだ庭に全然興味がなく父がしていることに理解出来ずただ庭をうろうろ歩いているだけと思っていました。

そんな私ですが私の庭づくりは少なからず父の影響があると思います。

 

その父が予期せぬ病により1年寝たきりの闘病生活を続け亡くなりました。

父自身もいきなり病で倒れ動けなくなることやそれにより意思疎通が出来なくなるとは予想もしていなかったので、隣家や道路に支障をきたすほど育ち過ぎた庭木をどうするか。

また、庭の老前整理をすることも考えてなく、今後どうしたいのかも家族に告げず、家族も父の趣味である庭に手を出すこともしませんでした。

それが病で倒れ1年間ほぼ放置されていた庭。

実家では父以外庭をいじる趣味の人はいません。

母も庭の1角にある畑や庭の除草作業、父が倒れてから始めた低木の玉仕立までできるようになったのですが、3~5m程育った数本の木に脚立に上って剪定をすことや管理は難しいです。

しかも、元々高木になるまで成長し茂っていたため庭も暗く虫や蚊が多く鬱蒼としていました。

(鬱蒼としていたから自生の苔やシダ植物も沢山ありました。)

塀際の樹木も隣家に越境し、塀が崩れるような根の張り方をした樹木もありました。

マンリョウの若木もたくさんあちこち庭に点在していました。

地震で崩れたままになった石灯篭もありました。

道路側には育ち過ぎたナンテンが屋根の軒裏に当たり、樹木の葉が1階屋根の樋に溜まるほど成長した樹木もありました。

道路と敷地の境界塀代わりをしていたカイヅカイブキは、もりもりと茂っていた葉を父が丁寧に剪定していましたがそれももう出来ません。

毎年、業者を入れて剪定は出来ますが全ての管理はやっぱり難しいです。

これからもっと年老いて体力もなくなるというのに。

だから、父が亡くなってから母が動けるうちにと生前整理をしたのです。

2023.4.5

生前整理と言っても全部の庭木の処分ではありません。

樹木の根で塀を崩しそうな樹木や塀周りの隣家に越境していた樹木や高木になって陰にしている迷惑な樹木などは何本か抜いて処分しました。

4~5mあった樹木のうちモッコクとツゲだけを1.5m程の高さまでにし、モミジは2.5m程の高さに抑え強剪定してそれ以外の高木は処分したので、以前は茂り過ぎて隣家や物置の全体も見えないほどでしたが今はしっかり見えるようになりました。

何より庭全体が明るくなりました。

(それにより自宅の居間も明るくなりました。)

父が今後、庭をどうしたかったのかは聞くことが出来ませんでしたが、こうして少しでも庭として残すことが出来て良かったと思います。

ただ、この樹木量は今後の母にとってもまだ多いいと思うのですが。

玉仕上げをする樹木が多くない?

タマリュウも茂り過ぎ。

しかし、母が言うには樹木を伐採して地面がさらされるようになったせいか雑草が増えたそうです。(=除草作業が大変!)

私が頻繁に帰れる距離でしたら多少庭の管理も出来たんですがね…。

 

夫の父が老前整理(生前整理)して私と夫が引き継いだように、

niwaie-kaede.com

私も今作っている自宅の庭を引き継ぐ家族がいないようなら、

生前、老前整理関係なく何があるか分からないので、

最低限、庭(庭木)をどうして欲しいかは伝えておいた方が良いと考えています。