まずは我が家のカエデとモミジの事情を。
我が家の庭に第1号のシンボルツリーとして植えたカエデ。
間違った思い込みでカエデをコハウチワカエデと思い、第2号のシンボルツリーはイロハモミジと指定して植えたのですが、まさか第1号も第2号も同じ樹種と思っていませんでした。
何か葉の形が違うような気がして、よくよく調べてみるとカエデはカエデでもイロハカエデでということが判明し、しかもイロハカエデの別名がイロハモミジと呼ばれていることも知りませんでした。
両方ともイロハモミジと分かってからは、第1号をイロハカエデの「カエデ」として便宜上呼んでいます。
冬の剪定
シンボルツリーとして第1号、第2号と庭に植え、毎年春にもっさりと繁り始めてから春の剪定をしてきました。
春の剪定の話しは良かったら下記を読んで下さい。
春の剪定はしても冬の剪定は、そこまで樹形が乱れることもなく必要に感じなかったのでしませんでしたが、冬の剪定をすると春はどのくらいもっさり感が解消されるのだろうと今年初めて冬(1月)の剪定にチャレンジしてみました。
春の剪定は枝葉があるので剪定しても樹形が想像しやすかったのですが、枝しかない冬の剪定は樹形を想像するのも難しそうで、また今回が初めてということもあり、基本の剪定だけでもできればと控えめに行うことに…。
モミジの秋から冬にかけての剪定ポイント
秋から冬にかけては葉が落ちて休眠期に入ります。大きく形を整えたいときは、休眠期に剪定をします。11月から2月頃が剪定時期の目安で3月に入ると休眠から目覚めはじめるので2月中に終えるようにします。
また、もみじは葉が落ちた後に葉芽をつけるため、剪定が遅くなると葉芽まで落として生長が遅くなるので注意してください。
この時期の剪定は最終的な樹形を思い浮かべながら、それから外れる太い枝を思い切って落としてください。そのほか、重なっている枝や徒長枝、上向きの枝、下向きの枝なども剪定します。
枝を剪定するときは、横に広がるイメージでY字になるように剪定すると小さいサイズを維持したままで美しい樹形が作れます。
基本は、まず樹形全体を眺めてみてどのような樹形にするかイメージします。そして樹冠ラインを意識して残した枝が樹冠ラインをつくる様に考えます。不要枝の剪定、小枝のある所での切り戻し剪定。これがポイントです!
カエデの剪定
①幹から伸びる立ち枝や下がり枝などの明らかな不要枝を切ります。
②幹に向かって伸びている逆さ枝を切ります。
③絡み枝や枝と枝が交差している場合は不自然な方の枝を切ります。
④細い平行枝、混み枝を切りますが全体のバランスを見て枝が外側に向かって伸びる枝を残します。
これら不要枝を剪定する「すかし剪定」をしましたが、剪定する時は、わき芽が出にくいように枝の根元から刈り込みます。
今回は樹高の高さを抑える剪定や強剪定、切り戻し剪定などはしていません。
だいぶ遠慮がちに剪定をしましたが、長い枝は①の明らかな不要枝で後は④の細い平行枝や混み枝が主です。
モミジの剪定
上記と同じ方法で剪定します。
どちらかというと、こちらのモミジ上部に④の細い平行枝や混み枝が多く、春の剪定で剪定しきらなかった枝をこうして剪定出来ました。
とくに東側(写真左側)は春の剪定時に思うように脚立も立てられず適当になっていたので、今回、枝をきちんと把握してしっかりと剪定作業をし、たくさんの細い枝がなくなってスッキリしました。
カエデとモミジの冬の剪定
コツを掴んで剪定する枝が分かれば、葉が茂っている春の剪定より、冬の剪定は枝がよく見え細い平行枝や混み枝など枝を把握しやすく剪定作業がしやすいです。
ただ、全体の樹形を見るため距離を開けて確認するにも枝しかないので、周りの風景に同化して見にくいことや、太陽の日差しで枝が見えないことも。剪定する時は明るい日陰になった時が作業はしやすいです。
葉がないので全体のイメージがつかみにくいですが、冬の剪定は葉が茂った樹木のイメージではなく、葉が茂った時に出来る樹幹ラインを枝でどのようにつくるかのイメージが大切でそれに沿って剪定することです。
さて、これで春にカエデとモミジが芽吹いたらどのようになるのでしょうか?