庭と家

心地よい庭と家にするため、してきたこと。したいこと。

毎年、花芽を剪定して花が咲かないミモザの剪定。

 

今年(2022)の春のミモザ。

2022.3.

これから満開になるのではありません。

まして、毎年同じような花数です。

原因は剪定の時期と方法だと分かっているのです。

今一度、ミモザの剪定方法をおさらいしてみます。

 

花後(4~6月上旬)剪定

ミモザは3月から4月に花を咲かせ早いものでは6月には花芽が出来ます。

このため6月に入ってから剪定をすると花芽を切ってしまい、翌年花が咲かないという事になりますので、ミモザの剪定は花が終わってから6月上旬には済ませます。

この時、切り戻しをして枝数を増やす事で枝の先に花を咲かせるミモザがより多くの花を楽しめるようになります。

秋の剪定

疲れて勢いがなくなった枝や病害虫のある枝を整理するくらいの剪定をします。くれぐれもこの時期は花芽を落とさないように暴れている枝や不要な枝を整理する程度にします。

夏・冬の剪定

この時期に剪定を行うと負荷がかかってしまいますので、夏と冬の剪定は避けるようにします。

「芯止め」

芯止めはある程度の大きさに留めておきたい時に使われる剪定方法です。

主幹の頂点部分を切り落とすのですが切る位置は勢いのある枝の少し上です。そうすると脇の枝が生長しこんもりときれいな樹形に育ちます。

「透かし剪定」

混みあってきた枝を整理し木の内部の風通しをよくするために、枝の根本から切り落とす剪定方法を透かし剪定といいます。

幹から細く伸びている枝や奥の方の葉がない枝、徒長している枝、内側に伸びていたり病気になっている枝を切っていきます。

「切り戻し剪定」

切り戻し剪定とは枝を根本から切らないで途中で切り落とす剪定方法の事で枝数を増やしてボリュームのある姿にするための剪定です。

むやみに切ると切った枝から細かい枝が生えてきて逆に形が乱れてしまうので、長めに成長している枝を選び、樹木の上から下に向かって徐々に長くなるように剪定すると、見た目を丸くきれいに整える事ができます。

枝の途中で切る場合、切る位置は花が咲いた位置よりも少し主幹に近い辺りの葉の上で、必ず葉が出ているところを切るようにします。葉がないところまで切り戻してしまうと、新しい枝が出てこなくなる事があります。

「強剪定」

強剪定とは太い枝や多くの枝をバッサリ切り落とす事です。ミモザは若木のうちの花後であれば強剪定をしても大丈夫です。

しかし10年ほど経ったミモザになると、ある程度太くなった主幹を切ったり、枝を葉のないところまで切り戻したりする強剪定をすると、木が剪定の負担に耐え切れずに枯れてしまう事があります。

また数年剪定をしていなかった場合、まとめて一気に剪定する事は避け強剪定にならないように切り戻し位置に注意してください。必ず葉が出ているところの葉の上の位置で切るように。そして、まずは不要枝を剪定するぐらいに留めて風通しを確保し、今後小まめなお手入れをしていきます。

カイガラムシとすす病

ミモザの栽培で気をつけなければいけない害虫はイセリヤカイガラムシで、ミモザの葉の裏に寄生して樹液を吸います。カイガラムシの排泄物が葉につくと、ミモザは葉がカビで黒くなる「すす病」という病気に感染してしまうこともあります。

カイガラムシは日当たりと風通しが悪いと発生しやすく、適宜整枝をして風通し良くする必要があります。すす病に感染してしまった木は水で洗いながら歯ブラシなどでこすり落とします。

 

2022.5.31 ミモザ剪定後

今年、1回目の花後の剪定を5月末にしました。

そして、初めて「芯止め」もしてみました。

成長が早くそろそろここら辺で止めておかなければ、自分で剪定も出来なくなります。

毎年、花後の剪定で切り戻し剪定をしているつもりはないのにこれでもかというほど旺盛に茂り、ミモザの内部の風通しが悪くカイガラムシをよく見つけます。

また、ミモザの枝葉が茂りすぎて部屋(キッチン)は暗くなり、枝葉で家をこすり家にもダメージを受けます。ミモザを抜けて北のサービスヤードに行くのにも枝葉が邪魔で、何よりミモザの右側は隣家があり枝葉が敷地に越境し陰にもなって迷惑をかけてしまいます。

その事が分かっているので花後の剪定は強剪定でばっさり剪定をしています。

それなのに9月になる頃にはまた迷惑をかけてると分かるぐらい枝葉が広がり、秋の剪定には早いようですが我慢できず9月に剪定してしまうのです。

しかも、秋の剪定は整理する程度と分かっていながらばっさり剪定してしまった去年。はい、花芽をここでがっつり切っています。

そして、9月に剪定しているからまた枝葉が伸び11月にも整理する以上に剪定してしまいます。

我が家の花が咲かないミモザの原因は、我慢が出来ない秋のばっさり剪定です。

 

植えた場所に支障がなければこんなに剪定をする事もなかったのですが、もう植えてあるものはしょうがない。

邪魔にならないようにばっさり剪定するか花を楽しむために剪定を控えるか、今年の秋の剪定はどうしましょう。