整列している葉
この寒い冬の時期、小さな葉が綺麗に整列している姿が美しいシダの葉を紹介しましたが、他にも整列している葉が可愛く見える植物を「我が家の冬の庭」から紹介します。
「冬の庭」で綺麗に茂っている好きなシダ植物のお話は下記をご覧下さい。
雑草
好きな形の葉の植物はあるかな?と我が家の庭を探していた時に見つけた雑草。
名も分からぬ雑草ですが、寒いこの時期、綺麗なロゼット状で葉がはっきりと整列している姿が分かります。
ロゼット:地べたから直接葉っぱが出ていること。茎がなくて放射状に葉っぱを広げる。
葉を付ける葉の中心の軸(中軸)にクローバーのような3つ股の小さな葉(小葉)が向かいあって二枚出る生え方(対生)をし等間隔で綺麗に整列している両側の小葉(側小葉)。
側小葉と形が違い頂端の小葉(頂小葉)は5つぐらいの切れ込みがあります。
葉そのものが可愛い形とサイズ感で綺麗に整列して並んでいる姿が可愛いのです。
サラダバーネット
薬草や食用に使われるハーブでバラ科ワレモコウ属の多年草サラダバーネット。
別名オランダワレモコウ。日本のワレモコウの仲間です。
ロゼット状に広がりながら生育しますが、冬は地上部が枯れ地中の根を残した状態で冬越しをし春には再び新芽を出します。
この地域ではまだ冬の1月でも地上部はこうして残っていますが、全盛期に比べて草丈も短いので綺麗な整列した姿が分かりにくいのですが、
ギザギザとした縁の小さな可愛い葉が、中軸に対生に葉を付け綺麗に整列された葉が草丈に沿って並んだ姿が可愛いのです。
初夏に咲くサラダバーネットの花も素朴でとても可愛いです。
セリ
サクランンボの木の株元に植えてある多年草のセリは、全盛期にはランナーがあちこちに伸び旺盛に茂ります。
セリは寒い時期、成長が鈍り草丈も短く葉が整列している姿が感じ取れないのですが、波型の縁をした小さな葉が中軸を対生に付け少し広めの間隔で整列します。
セリの花も大変、華憐で可愛いのですが我が家の庭のセリは滅多に花を見かけません。
ディル
香草として使用されるハーブのセリ科イノンド属の多年草ディルです。
主軸から伸びた側軸からまた細い葉が伸び本当は葉なんだけど茎のようにも見え、単体の細い葉だけでは何とも思いません。
ディルの葉は今までと違い葉が対生に生えているとか側小葉が整列しているとかはないのですが、この細い線のような葉が集まることで柔らかく可愛く感じます。
(側軸は対生に生えていますね。)
ディルの花も私の好きな黄色で華憐で可愛く大好きです。
こうしてみるとセリ科の花が好きなんです。
ジャスミン・ホワイトプリンセスと南天(ナンテン)
ここでいきなり下草ではなく樹木になりますが、モクセイ科ソケイ属の常緑樹でつる性(直立性)のジャスミン・ホワイトプリンセスの葉の付き方も好きです。
漠然とジャスミンの枝葉が好きとは思っていましたが、下草で明確な理由が分かるとこのジャスミンにも理由が付きました。
やはり主枝から側枝が出、その側枝に対生に小葉を付け、その側小葉が整列しています。
主枝(しゅし):一番太い幹。
側枝(そくし):主枝から出る枝、わき枝のこと。
葉そのものは何も変哲もない形なのですが、常緑樹にしては柔らかな葉の質感や樹木にしては小さめの葉のサイズ感もポイントです。
また、細くてしなやかな側枝の生え方や節間のバランスも決まりはなく整列しているとは言えないのですが、何らかの法則がありそうな生え方で好きな葉の付き方に見えます。
また、私が植物を選ぶ基準の1つに「柔らかそうに見える」というワードがよく出るのですが、例えば常緑樹で柔らかそうというと、葉のサイズが樹木にしては小さ目。葉の色が新緑や黄緑色など優しい色。そして柔らかそうに見える葉。細くしなやかそうに見える枝。と「雰囲気が柔らかそうに感じられる姿=好きな植物」となっています。
それを考えるとジャスミンは整列した葉の付き方をし、全体の雰囲気が柔らかそうに感じられるから好き。という理由がはっきりしました。
常緑樹の中で以前からメギ科ナンテン属のナンテンも好きでしたが、ナンテンも細くてしなやかに見える枝に整列した葉の付き方。と好きな理由が言葉に出来ました。
「冬の庭」に繁っている常緑下草
「冬の庭」1月に繁っている常緑下草。
今回は整列して可愛く見える好きな葉や好きな葉の付き方。柔らかそうに見える姿が好きという植物の話で、やっと明確な理由が文章に出来た感じです。
寒いこの冬の庭で頑張って繁っているから好きな下草。という話から、単純に好きな形の葉の話になってしまったような気もしますが…。
他にも3枚葉や5枚葉といった葉の枚数や特徴のある好きな葉など気になる葉を持つ植物はまだあるのですが、それらはまた綺麗に見える時期にでも紹介します。