落葉性:ある季節に定期的に葉を落とす植物の性質のこと。
常緑性:幹や枝に一年を通して葉がついていて、年中、緑の葉を見ることができる植物。
ブルーベリー・インディゴブルーとグランベリー
常緑樹であるブルーベリー・インディゴブルーとクランベリーは全体が紅葉しても落葉樹のように葉は落ちません。
その常緑樹の紅葉した枝葉が生きているのか枯れているのか分かりますか?
紅葉の時期を通り越して何だか水分がなくなったような質感と茶色く変化している葉。
干からびているような…枯れてない?
落葉性の紅葉
モミジやカエデは紅葉し、いずれ葉が散って全ての葉が落葉します。
この時、誰も枯れたとは思わないし言いません。
アジサイの葉も紅葉しいずれ黄色や茶色となり落葉します。
植物に興味がなかった頃はアジサイが紅葉することを知りませんでした。
ギボウシは葉が黄色く変化する黄葉(こうよう)を見せ、そして、干からびた薄い茶色の葉になった頃、落葉はしませんがむしり取れます。
落葉性は葉の色が変わっても枯れた葉があっても、葉が散ったとしてもよっぽどのことがない限り枯れたとは判断せず、
落葉する時期がくればそうなることが当たり前で春になれば、また新芽が芽吹くと思っています。
常緑性の部分的な紅葉
常緑性は一年中、緑色の葉が見られますが一生同じ葉が見られるわけではありません。
幹から新しい芽が芽吹けば、
少しずつ古い葉が紅葉し、だんだん色が黒くなったり黄色くなったりして落葉する葉もあります。
このように常緑樹の一部が紅葉しその紅葉した葉がいずれ落葉しても、紅葉する性質がある樹木の場合、枯れたとは判断せず病気だと思いもしません。
一方、常緑樹でも一部の古い葉が黄色く変色、つまり黄葉すると、
常緑樹は常に緑色の葉があるのが当たり前で、このように葉の世代交代があると知らず、ただ黄色い葉を見つけては枯れてきた?何か病気?水のあげ過ぎ?と、植物の知識がない頃はそう思っていました。
「枯れた葉」と表現すると落葉性とは違って「枯れる=病気」と思ったり「黄色い葉=枯れ葉or病気」と間違ったイメージがありました。
今は黄色い葉を見たら世代交代のため「寿命を迎える葉」ということで見守ることができます。
常緑樹の枯れ木
ここで枯れた樹木のお話を。
エニシダは枝から葉まで全体がこのような色になり、葉がパサパサになり枝もポキポキ折れてしまいます。
若木でまだ寿命ではない木がこのような状態になるのは、病気か何らかの原因かと思いますが完全に枯れています。
アボカドも葉がパリパリ状態になり光合成が出来る葉もなく、幹のトップから新芽を出す気配もありません。
幹はかろうじて水分があったのでひょっとしたら春には新芽が出たかもしれません。
緑色の葉を一年中見られる常緑樹がもし枯れた場合、枯れた葉や幹、枝などを折ってみてパキパキと折れる質感や音で水分がないと分かるので枯れたか確認できます。
常緑樹の紅葉
冒頭の枯れたかもしれないブルーベリー・インディゴブルーとクランベリー。
秋になれば紅葉し落葉樹のように葉は落ちず、紅葉した葉が春になると緑色に変わります。
ブルーベリーの場合、もうその時期だと思うのですが…、
4月中旬過ぎても緑色の葉になる気配もなく、それどころか落葉樹ではないのに葉がありません。
折ったらポキッと音が鳴りそうな枝。
ね?枯れてるよね?
枯れてることを認めたくなく、ここまで常緑性と落葉性の紅葉や黄葉、寿命を迎える葉や葉の世代交代など話して来たけど…。
記事にしながら枯れたことを認めるしかありませんね。