庭と家

心地よい庭と家にするため、してきたこと。したいこと。

私の石張り工事 3分の1作業

 

むき出しの地面(真砂土)をどうにかしたいと言う思いはずっとありました。

外構屋との打ち合わせでグランドカバーを勧められましたが、いまいち植物を踏むことに抵抗があり気が進みません。せめてバーベキューコンロ周りだけでもタイルを敷くか検討していたところ、夫が「サンダル裏に付いた砂(真砂土)が倉庫の中に入ったり、駐車スペース(土間打ち)に落ちてジャリジャリするのが嫌よね。」とぼやくではないですか。そしたらそこら辺も砂を踏まなくてもいいようにタイルか石を敷く?もう、これだけのスペースになるなら石を張ろうよ。と、私は石張り工事に手を出してしまったのです。

グランドカバー:造園において地表を覆うために植栽する植物のこと。

好みの石でお値段と相談しながら探してたどり着いたのが「天然鉄平石の伊吹石」大きさ50~250mm、厚み10~20mmの乱形が1箱25kg分入って施工面積1㎡。石を張る面積を計算したらだいたい13㎡くらいだったので13箱注文しました。

 

さて、石を張る場所の床掘作業からです。

2021.4.20 床掘

下地の厚みが2cmでモルタルの厚み2cm、石の厚み2cmと想定し石は地面より1cm高くなるような仕上げで考えていたので、5cmくらい掘り下げることにしました。

床掘した場所にセメント1に対し砂3の割合で混ぜ合わせたセメント砂を、厚み2~3cmくらい敷き木片で叩いて整地します。叩くモノはある程度重みがあって平であれば何でもいいと思います。そこにホースで散水しセメント砂が固まるまで待ちます。先の工程でセメント砂の下地にモルタルを使って石を張るのですが、そこがただの地面だと接着出来ません。

 

下地が固まったら石を並べていきます。

ここで1つポイント。石が入った箱の梱包は全部解いて、だいたいの石の大きさでグループ分けをした方が作業は早いです。不規則な形の乱張りは大きなパズルのようなモノですから、はまる石を探すにも時間がかかります。

石を広げて探しています。

欲しい形の石が見つかるまで石を広げ探していると石を置くスペースもなくなり、庭のあちこちに石のグループ分けをしている場が出来ました。

2021.4.22 腰掛けて石のパズルをしています。

【失敗談:上下の写真はセメント砂の下地に石を並べた写真ではありません。先に石を並べセメント砂を敷くために並べた石を一旦取り下地が出来上がったので、さぁ石を並べようとなった時、2度と同じように並べれませんでした。形を崩さず横に平行して避けていても、曲線がある形状は少しでもズレてくるとそれに続いて形が合わなくなります。4日かけてした作業がすべて台無しになりました。】

2021.4.24 3分の1並べ終わったところ

振り出しに戻りセメント砂の下地づくりから始め石を並べ直し、やっと並べた石をモルタルで接着する作業に入れます。

まずセメント6:砂3:水1の配合でモルタルを作るのですが、中華用の大きなお玉でセメントお玉6杯、砂お玉3杯、水お玉1杯をバケツに入れて使いやすいコテで混ぜます。最初は量って作っていましたが水を少しずつ足し、混ぜ合わせた時の感触が分かりにくい例えですが「お餅を焼いたときの表皮ではない中身の柔らかさ」になるように作っていきます。茹でたお餅では柔らかすぎます。水分が多いと垂れたり固まらず接着力がありません。モルタルの感触が分かるまでは量って作ってください。

また、自分がモルタルを使うスペース分のモルタル量を作らないと、時間が経つにつれてバケツ内で固まってしまいます。固まる前なら水を足しセメントを足し砂を足しと感触で調整しますので最終的には量らず感覚で作っていけるようになります。

そして、一人で作業をする場合、モルタルもトロ船みたいに大きな容器で作らずバケツで十分です。しかも、バケツで作るモルタル量も3分の1くらいがベストです。量が多くなると混ぜるのも重いです。

並べた石を1個1個ひっくり返しながら裏にモルタルを塗り、石の厚みもランダムなのでモルタルの塗り厚で高さを見ていきます。

その作業を石張り総面積の3分の1まで済ませるのにゴールデンウィーク前日までかかりました。

続きのモルタル充填や目地入れの作業はコールデンウィーク明けからになります。

 

ここまでの作業で学んだことは、素人、特に一人で作業をする場合、下地作り以外は広範囲のスペースで作業はせず0.5㎡くらいのスペースで作業を進めた方が失敗が少なく、余計な手間がかからないと思います。

 

夫(左官職人ではありません)の意見と今まで作った感覚で作っている私(素人)ですので、左官屋の施工方法と違うと思います。分量を省いたり工程も省略され行き当たりばったりの作業で進めていましたが、それでも何とか形になっています。

まっ、面倒でも小スペースで地道に作業をすることです。