「冬の庭」のこの寒い時期、私の好きな形をした葉の下草が頑張って茂っているから好きだよ。と、ツワブキや円い葉の植物のお話をしましたが、今回は寒い時期、綺麗に茂っている好きなシダ植物のお話をしようと思います。
シダ植物
シダ植物は11000種類もあるらしく、その沢山ある種類の中で特徴がある形の葉や常緑多年草である種類を探し、たまたま目に付いたほんの一部を我が家の庭に植えていきました。
そこからこの形の葉のシダが特に好きと気付いたきっかけのシダ植物があります。
まずは、シダの葉の呼称について。
切れ込みが深い小さな葉のように見える部分を小羽片と呼び、それが整列して一つの形成した葉を羽片と呼びます。そして、中軸から羽片が左右並んで生えた全体を葉身と呼びシダの1枚の葉になります。
ポイントはその小羽片が切れ込みが深く独立して小さな葉になっていること。それが綺麗に整列していること。
こちらのシダはいち早く庭に植えたシダ植物ですが、切れ込みがなく小羽片が独立していない形状で私が求める好みの形をした葉ではありません。
また、今の時期、葉色も綺麗ではなく枯れかかっているような状態です。
リョウメンシダ
始めてこの葉の形が好きと気付いたのがオシダ科カナワラビ属、常緑性多年草のリョウメンシダです。
葉の裏と表の質感が似ていて葉の先に胞子嚢が付かないことから裏表の区別がつきにくいことから命名されたシダです。
羽状の細かい切れ込みと綺麗な整列。独立した小羽片の縁もギザギザとしています。
全盛期の頃は瑞々しい緑と整列された細かい葉が清涼感を感じるほど美しいのです。
ただ全盛期の頃に比べて今の時期は寒さや乾燥のせいか、リョウメンシダの葉色は黄緑色で色が抜けたような色をしています。
その代わりと言ってはなんですが…、
トキワシノブ
この時期、綺麗な葉色をしているシノブ科キクシノブ属の常緑性多年草トキワシノブです。
トキワシノブは寒い冬が苦手でこの時期は大概室内で育てていることが多いのですが、暖地で環境が合えば冬でもこのように茂ります。
葉自体が小さいのに私の好きな小羽片がはっきり見てとれ、緑もくっきりとしています。葉が小さければ小さいほど小羽片が人工物のように綺麗に整列された様は気持ちが良いです。
トキワシノブ、リョウメンシダのことも触れています。
参考までに下記をご覧ください。
イノデ
このオシダ科イノデ属の常緑多年草イノデも2022年の寒い冬の1月に植えた物で、冬の庭で活躍しているシダ植物です。
茎にイノシシの手のように毛が密生することから名前が付いたと言われます。
リョウメンシダと比べて小羽片が大きいですが深い切れ込みがある小羽片で綺麗に整列しています。
このイノデを選んだ時は漠然と好きだな。と思ってどうして好きなのかまでは考えていませんでした。
イノデ、タマシダ、ネフロピレスにも触れています。
参考までに下記をご覧ください。
タマシダ
ツルシダ科タマシダ属のタマシダはもりもりと繁ってはいませんが、着々と大きくなって来ています。
こちらは、今までのシダ植物とは違ってシンプルな羽片が綺麗に整列しています。
円い羽片がきちんと並んでいる姿が可愛いいです。
ネフロレピス
ヤブソテツのような葉の形をしたシダ植物もありますが、そのヤブソテツではなくその中に小さな苗が生えているのが分かりますか?
ツルシダ科タマシダ属の常緑多年草ネフロレピスです。
冬の寒さに弱く今は大きく成長することはありませんが、「頑張って育っていますよ。」とアピールしているようで、「頑張れ。」と応援したくなるシダ植物です。
こちらもきちんと並んだ姿が可愛く、寒い冬を頑張っているから好きなんです。
ちなみにヤブソテツも綺麗に整列しているのですが、羽片が大きく可愛いいと思えないから好みではないと考えると、葉のサイズにより可愛く見えるかも基準になっています。
「冬の庭」で好きな所
「冬の庭」で私の好きな形をした葉の下草が頑張って茂っているツワブキと円い葉の植物のお話は参考までに下記の記事です。
今回は何回も記してしつこいですが、
小さな葉が綺麗に整列している姿が美しいシダの葉。
寒い冬の庭で緑が少なくなる時期、その綺麗さが際立ちます。
同じような好きな葉のシダ植物はまだたくさんあるのですが、
日陰で植えれるような場所がなく断念していました。
こうして再確認すると1種類でもいいからシダ植物を植えたくなります。