庭と家

心地よい庭と家にするため、してきたこと。したいこと。

ヤマノイモのムカゴを収穫して食べるまで ~ニガカシュウ・オニドコロ・マルバアサガオかも!?~

 

ヤマノイモのムカゴとは?

ヤマノイモ(山の芋)は、ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草。

春には新芽が芽吹きツルを伸ばし葉を茂らせ、秋から冬にかけて地上ではムカゴ、地下ではイモ(自然薯)の収穫ができます。

そのムカゴとは、植物の栄養繁殖器官や脇芽が養分を蓄え肥大化した部分のことで、

ツルの枝分かれ部分や葉の付け根部分にできる球芽(むかぶ)と呼ばれる実のことです。

 

素焼き鉢にできたムカゴ

2024.7.21 ヤマノイモとムカゴ

枯れたクヌギの鉢を放置していたら、その鉢でいろいろな植物の観賞ができ、夏には巻き付いたヤマノイモのツルにムカゴが育っていました。

niwaie-kaede.com

いつもならそのムカゴも放置していたのですが、記事にするにあたりムカゴのことについて調べると

「山芋の王様」と呼ばれる自然薯よりも栄養価が高く、鉄分は自然薯よりも豊富なことを知って、

折角、ムカゴが育っているなら収穫して久しぶりにムカゴが食べたい。できるなら「ムカゴ飯」を食べてみたいと思ったことが発端です。

 

ミョウガ栽培鉢にできたムカゴ

義父から頂いたミョウガ栽培のプランターを整理がてら大きい鉢に植え替えた時、小さいけど沢山の自然薯が収穫でき

自然薯がミョウガと一緒に育っていることは気付いていました。(大きくて4~5cm程のサイズで味噌汁に入れて頂きました。)

植え替えをしてからもミョウガの鉢から毎年、ヤマノイモのツルが伸びミョウガの葉に巻き付きながら生長するので、

ツルが邪魔でムカゴができる前に取り除いていたのですが、今回、食べるために素焼き鉢のムカゴだけでは少ないと思い、

ミョウガの葉に巻き付くツルをそのままにし、ムカゴが大きく育つのを待っています。

2024.8.22 ミョウガ栽培鉢のヤマノイモ

ただ、日影に鉢を置いているせいか素焼き鉢のムカゴより、大きくなるのも遅いようです。

 

食べられないムカゴ「ニガカシュウ」

同じムカゴでも食べられないムカゴができる「ニガカシュウ」があり、

簡単な見分け方は、ヤマノイモの葉は細長いハートを手で握って変形させたような形で、ニガカシュウの葉はハートの形をしています。

2024.7.21 ハート型の葉

というのも、素焼き鉢の細長いハート型の葉が茂った中にハート形の葉を見つけてしまい不安になってしまいました。

しかし、ハート型の葉があるツルを辿っていくと細長いハート型の葉が付いたツルに行き当たり

ついでに、ミョウガの葉に巻き付いたツルの中にもハート形の葉を見つけ、同じようにツルを辿れば細長いハート型の葉が付いたツルに行き当たりました。

つまり、生長過程でハート型の葉が細長いハート型に変形するのだろうと推測したのですが、

ハート型の葉

写真の下側に写っている穴だらけのハート型の葉のツルを辿っても細長いハート型の葉がありませんでした。

生長中かもということで、葉の形以外で見分けるには、ヤマノイモの葉は対生にツルに付きニガカシュウの葉は互生に付く葉の生え方で判断できます。

対生:葉が向かい合って2枚出る生え方。(左右対称)

互生:葉が互い違いに出る生え方。(左右非対称)

確認するためヤマノイモの葉の生え方を調べると、対生の部分もあれば互生の部分もあり、

反対にハート型の葉の方はまだ判断できるほど葉が茂っていないので、私にはこの見分け方では難しいと思いました。

 

オニドコロ?マルバアサガオ?

そのハート型の葉しかないツルはムカゴもありません。

いろいろ調べるとこのハート形の葉に似たオニドコロという植物もあり、こちらはムカゴができず葉は互生に付きます。

オニドコロはムカゴはできませんが、地下には有毒で食べられないイモはできます。

では、オニドコロなのかとミョウガ栽培鉢を改めてチェックしたら、朝顔の双葉とそっくりな芽があちこち顔を出していました。

実生 / 幼苗

過去に朝顔と勘違いして育てようとした野生のマルバアサガオの双葉にもそっくりです。

実際にヤマノイモの発芽したばかりの姿を見たことがなく、このハート型の幼苗もひょっとしたらヤマノイモかもしれないし、

ハート形の葉が生えたムカゴのなっていないツルが正直、何なのか分かりませんが、

細長いハート形の葉が生えムカゴがあるツルはヤマノイモと言ってもよさそうです。

 

収穫したムカゴどう調理して食べる?

2024.9.24 収穫直前

ムカゴの収穫時期は9月下旬から11月で、指で触って簡単に落ちる程度が完熟の目安です。

素焼き鉢を場所移動した際に数粒転がり落ちてしまったので、時期的に少し早い気もしますが収穫することにしました。

素焼き鉢に生えていたヤマノイモのツル1本で収穫できたムカゴは、サイズも小さく量もありません。

収穫したムカゴ

ムカゴ飯にして食べてみたかったのですがそんなに量はなく、ミョウガの苗に巻き付いたムカゴも収穫できるほど育っていません。

過去にバーベキューをした時、その場で収穫しアルミホイルに包み蒸し焼きをして塩を振って食べた時ほど大きくもなく

どうしようかと悩み、折角収穫したので夕飯の煮物と一緒にムカゴを煮込みました。

ムカゴが入っていたら当たり!というぐらい少ない量ですが、食感もよく美味しかったですよ。

 

追伸:ミョウガ栽培鉢の整理

2024.9.1 ヤマノイモのムカゴ栽培?

ミョウガの葉を処分してツルを整理しました。

少しは日が当たるようになったのではないでしょうか?