庭と家

心地よい庭と家にするため、してきたこと。したいこと。

苔を敷きたいという欲望。

 

ジャワ鉄平石の飛び石に後から砂利を敷くことになったので、今回は伊吹石の飛び石を作った時からやってみたいことがありました。

伊吹石の飛び石を作った話は下記をご覧ください。

niwaie-kaede.com

以前、実家から種類は覚えていませんが自生した苔を貰って、育てようと試みたのですがすぐ枯らしてしまいました。

それ以来、苔を育てることが難しいというイメージを持っていて手が出せなかったのですが、この伊吹石で作った飛び石を見ると和風庭園を思い描かいて…。

静かな空間に落ち着いた色合いとしっとりとした趣。

苔を敷いたら緑が綺麗だろうな…。

丁度その頃、偶然、夫が「スギ苔」を手に入れ試しにサクランボの木の株元に敷き(置いただけ)、問題なさそうなのでそれも後押しになりました。

 

2021.10.6 スナゴケ配置中

以前枯らした苔の時は、その苔にあった環境ではなかったことが枯らした原因でもあるので、今回は日当たりが良い場所でも育つ「スナ苔」を購入しました。

そして、ピートモス・黒土・砂が一定の比率で配合された「苔用の土」も購入したのですが、よくよく調べるとその土はスギ苔に向いているらしく、スナ苔には黒土が必要ないようです。

スナ苔用の下土は庭土を耕してから川砂を混ぜます。それに赤玉土小粒・鹿沼土細粒・ピートモス・バーミキュライトをそれぞれ少量混ぜると良い土になります。

(結局、購入した土を下土として使用しましたが、こういう所が詰めが甘いというか、いい加減というか…。)

今回、購入した苔は土ごと剥がした5cm×10cmくらいのマット状で、「はり苔法」で植えていこうと思います。

はり苔法:苔をマット状にはがして土ごとそのまま庭や培養土に植えつける方法。

 

まず苔用の土(下土)を平らになるように敷きます。

その土の上に苔を張るのですが、張るというより置いていくという感じです。

何かの弾みで簡単に取れそうなので、軽く手で押し付けながら置いていきます。

購入した苔全部が綺麗なマット状ではなく、ポロっと取れた苔や細かくなったマット苔もありますので、最後は敷き詰めて行った感じになりました。

張った後、苔の上から目砂をします。

目砂とは、砂を苔の上から園芸ふるい(砂なので網目1mm)などで振りかけて、苔と苔の隙間に砂を入れることです。

目砂の砂は2mm位の小粒で川砂が良いと思います。

ふるう量の目安は少量若しくは苔丈の半分以下に収まるようにふるいます。

目砂を行うとにより定着しやすくなります。

最後に水流の勢いで苔が飛ばないように静かにたっぷりと水やりをします。

この時、目砂が苔上に残っていても構いません。

後々、雨が降れば自然と入って行きます。

 

苔を植えつけてから約2カ月は1週間に2~3回のペースで水を与えていくのですが、夏場は蒸れを避けるため早朝か日が落ちてから、冬は午前中に水やりをします。

2カ月が過ぎたら定期的な水やりは不要ですが、夏冬と乾燥が激しい時期は苔の状態によって水やりをします。

苔が繁殖し定着するまで半年以上かかるので根気強く様子を見ることが大切です。

 

購入したスナ苔の量は飛び石全てに敷くことが出来ませんので、サクランボの木とハギに挟まれた飛び石周辺に敷きました。

 

植える場所によって苔の種類が変わります。

また苔の種類によって下土や目砂の種類、水やりの頻度も変わります。

そして植えた時期でも水やりの頻度や時間帯が変わります。

「苔なら皆一緒」と思っていたのが前回、私が枯らした原因です。

そして、何より水やりが足りていなかった。

苔の様子を見ていなかった。

これが一番の原因です。