5月になって若葉の緑を眺めながら庭づくりと言ったそばから、
飛び石のハイ苔が茶色く変色し干からびて見るからに枯れています。
日が当たり過ぎる場所に苔を敷いてしまった時点で、正直ハイ苔を育てる自信はありませんでした。
それに、日を遮る遮光ネットや寒風による乾燥を防ぐ寒冷紗。苔を眺めて楽しみたいのにネットなど掛けたら苔が見えなくなってしまう。しかもよく通る通路(飛び石)で邪魔になり庭の景観にも宜しくない。何らかの対策をしないといけないと分かっても言い訳ばかり言って結局何もしなかった。
それを認めたくなく騙しに騙して今まで長引かせていましたが、足で苔を蹴ってしまったら遠くに飛ぶような状態になっていたので流石にハイ苔を取り除きました。
結論、ハイ苔は環境に適した場所で。そして頻繁に通るような場所には敷かない。
飛び石の奥に残っているスナ苔は、2月終わりから3月いっぱいにかけて何回もやって来ては苔をむしり取るツグミと戦って死守した苔です。
ツグミが苔をむしり取らないようにするにはネットを掛けるか…またネット!?どの道、よく通る通路にある苔なのでネットは却下です。
CD、DVDの円盤でもぶら下げる?それかキラキラ光るテープをぶら下げる?けど、これも美観が…。
近くに植木鉢(障害物)を置いたりしましたがあまり意味がありませんでした。
ホームセンターに売っていた「カラス」の置物は?
庭に黒い物体、私の方がビビります。
それに、本物のカラスを呼んでしまったらどうしよう。
フクロウの置物を置くことも検討しましたが、我が家の庭には可愛過ぎない?
こんな可愛い姿でツグミは騙せるの?
どうするか悩んでいたらいつのまにかツグミの姿を見かけることもなくなり、北に飛び立ったんでしょうね。
ツグミから死守したと大袈裟に言ってしまいましたが防鳥対策は時期が解決し、私がしたことは結局ひっくり返された苔を元の位置に戻し、またひっくり返されそして元の位置に戻す。この繰り返しでした。
ツグミも大きくひっくり返してくれればいいのに。小さくバラバラにされると元の位置に戻すのも大変。
ツグミは最初、ハイ苔もムシリ取っていましたが、後半にもなるとスナ苔しかひっくり返しませんでした。
苔の下に虫がいるからひっくり返す。虫がいなかったらひっくり返さない。
虫がいる苔とはどんな苔。やっぱり生きている苔ですよね。
虫もツグミもハイ苔が枯れたことが分かっていたのでしょうか?
(苔に潜んでいる虫は「ヨトウムシ」(夜行性の蛾の幼虫のこと)という話もありますが見て確かめていないので分かりません。)
ひっくり返される度に元の位置に戻していた奥のスナ苔も、定着が間に合わないのか少し黒くなっているのが心配です。
こうして生き残ったスナ苔を眺めながら、落ち着いた色合いがしっとりとした趣に近づいてきたと確認してはニヤニヤしている私です。