2022年6月
「大輪」と言う種類の朝顔の種を頂いたので
小学校以来の何十年ぶりに朝顔栽培にチャレンジしました。
アサガオの種まき時期
地域によっても差はありますが平均気温が発芽に必要な20~25度に達し夜間も安定している5~6月が適期です。
アサガオの用土
市販されている草花用の培養土を使うか、鉢植え用の土を自作するのであれば水はけのよい土を作るため、赤玉土6:腐葉土2:堆肥と川砂を加えたもの2の比率で混ぜ2週間程度寝かせてから使用します。
アサガオの芽切り
朝顔の種は皮がとても硬くそのままの状態ではうまく水分を吸収できずに発芽できなかったり、発芽や開花時期がバラバラになってしまうことがあります。発芽率を高めたり開花時期をそろえるために、前日からひと晩、種を水に浸けておきます。そしてまく直前、種の背中部分にカッターやヤスリなどで皮の内側の白い部分が見えるまで削るか、種の先端の尖っている部分を爪切りなどで傷をつける「芽切り」という作業を行います。ただし、市販されている種は予め芽切りが完了している事もあります。
アサガオの種まき・間引き
朝顔は5~6号サイズの鉢植えにつき1株育てます。横長プランターを使用する際は15~20cmずつ間隔を空けて植えます。土に1.5cm程度の穴を開けたら、芽切りした種のへその裏を上にして入れ土を被せます。たっぷりと水をやって風通しの良い日陰で管理してください。
1週間ほどすると発芽するので本葉が開いてきた頃に間引きを行います。茎や葉が細く小ぶりだったり、発芽が遅い苗は引き抜きます。
アサガオの水やり
水やりは基本的に午前中「土が乾いたら鉢底から流れ出るくらい」たっぷりと水を与えてください。夏場、気温が高くなる日中に水を与えると、水や土が熱せられて高温多湿になり根が傷む原因になります。また夜に水をやると茎が徒長するため、水やりのタイミングは朝方がおすすめです。ただし季節や環境によっては朝1回の水やりでは足りないこともあるので、そのようなケースでは日が落ちて気温が下がり出した夕方にも水やりをします。
アサガオの肥料
元肥として用土を作る際に遅効性肥料を混ぜておきます。10日に1回、月に2~3回程度、市販されている草花用の液体肥料を追肥として与えると良いです。液体肥料は速効性なので、朝顔が疲れたらすぐに栄養を補給することができます。ただし花が咲き始める7月中旬以降は肥料は不要になります。
肥料のパッケージに「N-P-K=5-10-5」(N:窒素、P:リン酸、K:カリウム)などという表記があります。窒素の含有量が多いと花付きが悪くなるので、窒素の割合が「5」程度の草花用の肥料を選ぶことをおすすめします。また、朝顔の花付きに効果があるのはリン酸です。
アサガオを育てる際の支柱の立て方
プランターには園芸用の支柱やトレリスを用意します。朝顔のツルはそのままでは支柱に巻き付かないので、まだツルが生えたばかりで柔らかい時の最初のうちは手で支柱やネットに軽く巻き付けて誘引する必要があります。
今回、家にある2本の竹(支柱)と曲がって使わなくなった既製品の支柱などを
寄せ集め井桁に組み、ワイヤーで1つ1つ結んで朝顔棚を作ってみました。
高さ100cm幅60cm程の小さい棚が出来ました。
その棚の右から1番目と2番目の苗は朝顔ではありません。
朝顔に似た苗が自生していたので試しにプランターに移植してみました。
左側の3つに裂けている葉が朝顔で
右側の丸っこいハート形の葉がマルバアサガオのようです。
朝顔に似た自生している苗を移植しここまで育ったのですが、
この朝顔棚の大きさではメインの朝顔を誘引するスペースがなく、
「ごめんなさい。」をして引き抜きました。
ただ、そうした時には朝顔のツルは上へ上へと伸びていました。
アサガオの摘芯
本葉が8~10枚になるまで(ツルが50cm程)育ったら、ツルの先の芽を切ってしまう「摘心」をします。これにより成長が促進されて脇芽(子づる)が多く出てきますが、同様に子づるもある程度伸びたら切ります。これを繰り返すことで横向きにもツルが伸びるようになり美しい形を作る事ができます。
8月の最初には朝顔の花が開花し、紫とピンクの2色が咲きました。
朝顔棚にツルを巻き付かせながらも、
棚からはみ出したツルは下に垂れたりカエデに巻き付いたりと伸びています。
どこまで巻き付くのだろうと見守って?いた朝顔のツル。
結果、カエデから朝顔の花が顔を出す不思議な光景を見ることが出来、
10月末に種の収穫と片付けのためカエデからツルを取り外す作業をしましたが、
2度と巻き付かせるのはごめんだと後悔した私です。
アサガオの種の収穫方法
萎れた花を摘まずに残しておくと緑色の実が出来て1ヶ月程経過し、実やがく、がくの下部にある茎まで茶色になったら収穫です。はさみで茎から切り取ってください。
種を収穫したら表面の薄皮を除いて中にある黒い種を取り出し、常温で乾燥した場所に置いて1ヶ月ほど乾かします。
自分が小学生の頃の朝顔栽培の記憶は曖昧ですが、こんなに朝顔を育てるのに手間がかかったかな?というのが正直な感想です。
三本の支柱に丸い輪が付いた「行燈(あんどん)支柱」でそれ自体がそんなに高さもなく、それに巻き付くだけの成長しかしないツル。摘心、仕立てもせず肥料なんてあげた記憶もないのですが、誰かがしてくれていたのでしょうか?
我が子どもの朝顔栽培の時は鉢に水差しのボトルが付いて進化していた事に驚きましたが、我が子どもの朝顔栽培はそういうことをしたのでしょうか?
来年はツルが巻き付く樹木がない場所で、
高さ3m程のネットを張って栽培してみたいです。