仕立て:一般には手をかけ加工して作りあげる事をいうが、園芸用語では主として植木や果樹、盆栽を育てて形作る事をさし、幹や枝、葉などがある程度成長した樹木を、目的とする姿(形)に作りあげる作業過程を仕立てと呼ぶ。 広義には手入れ作業も含まれる。
ジャスミン・ホワイトプリンセスは常緑のツル性です。
好みの位置で剪定して小さく育てる事も出来れば、自分で巻き付く事が出来ないツルを誘引して好みの樹形に仕立てる事も出来ます。
去年(2021年)の秋に植え常緑と言っても若苗だったせいかその冬は葉がほぼなくなり、今年(2022年)暖かくなって新芽が芽吹いてからは、緑が増えて欲しい私としては伸び放題にさせていました。
何もしなければ倒れるツルにそれぞれ支柱を立てクリップで固定していましたが、このままでは支柱だらけになりそうな花壇。
ということで、夏の終わりから計画していた仕立てをしました。
3本の苗を絡ませながら1本の樹木に見えるように円柱のトレリスを立てたかったのですが、
オベリスク:古代エジプト期に製作され、神殿などに立てられたモニュメントの一種です。
横並びに植えた3本の苗の内、左右の苗を円柱のトレリスに収めるため引っ張ったりしたら負担がかかりそう。しかも、左右の苗が成長する度に円柱の中に上手く収める自信がない。
そしたら、横型のトレリスかな?
アイアン製で格好良いけど常緑のジャスミンが成長して仕立てた後、そのトレリスは見えなくなるよね。もっと安価な物で手軽に出来る物はないかしら。と、思い出したのが
このワイヤーメッシュ。ステンレスではなくただの鉄筋を紹介したかったのだけど見当たらなくて。
ホームセンターに自分で買いに行って運搬まですれば1000円以下で手に入ります。
ワイヤーメッシュ:鉄筋を縦横に組んで溶接した物のこと。 建築用としては土間コンクリートやスラブ、壁のコンクリートのひび割れ防止や強度の補強に用いられる鉄筋。
武骨で格好いいじゃん?
トレリス代わりに使っている事例を見ていつか使う事があればしてみたいと思っていたのですが、
今回はこのワイヤーメッシュではサイズが大きすぎました。
しかも簡単に加工が出来ず、案外重い。
最終的に決めたのが
園芸用ではなくキッチンなどでお玉などの調理器具を引っ掛けて壁面収納として使うワイヤーネット。
そのワイヤーネットの黒で幅60×高さ120cmを2枚。
それを20cm分重ねて結束バンドで結び60×200cmサイズにしたワイヤーネットを、花壇の中のジャスミンの苗の後ろに直接立てかけ、倒れないようにワイヤーネットのトップとデッキ目隠しを結束バンドで固定しました。
ワイヤーネットなのでお手軽で軽くて設置もラク。
結束バンドなのでいざとなれば簡単に取り外しも出来ます。
その設置したワイヤーネットをお見せしたいのですが全体像はなく、
黒色だからネットもそんなに目立たないでしょ?
そのワイヤーに気付いたら伸びているツルをクリップやビニタイで結んでいるだけで、特別な形は作っていません。
今年は伸びるところまで伸ばしてみようかな?
折角、常緑で冬にも見れる緑。
去年は見れなかったので今年はと思っていましたが、貴重な緑を食い尽くす敵が現れてしまったのです。
幼虫が苦手な人ごめんなさい。
これから下は見るのをお控えください。
もうすぐ12月になるというこの時期に異常なほど暖かい気温のせいか、こんなに大きな青虫がいました。
でもアゲハ蝶とか冬に飛んでいたかな?しかも、アゲハの幼虫って柑橘系の植物を好むけどジャスミンもそうなの?
青虫=アゲハ蝶と勘違いしていた私。
で、きちんと調べてみたらこの幼虫の正体はシモフリスズメ蛾の幼虫でした。
お尻に角みたいなのがあるのですが分かりますか?
その角のようなものは尾角(びかく)と呼ばれスズメ蛾の幼虫の特徴です。
そして、大人の人指し指位の大きさでとにかくでかい。
それが4、5匹いるの。
もうジャスミンの葉を食べ付くしそうなので、2、3匹割り箸でつまんでジャスミンから取り除きましたよ。(殺生はしていません。違う所に移動しました。)
シモフリスズメは成長しても健康被害を起こすような蛾ではなく、蛾になったらふわふわした毛に花粉が簡単に付着して植物の受粉の手助けになるそうです。
しかし、それが仇になり残した幼虫により、案外寂しくなるまで葉を食べられてしまいました。