寂しいウンナンオウバイ
ドウダンツツジ2株を移植して、
西側アプローチに残ったのは四方に伸ばした枝葉を
高さ90cmの行燈支柱でまとめたウンナンオウバイだけになりました。
(地中にはアプローチの右側にスイセンの球根があります。)
学名:ジャスミナム
和名:オウバイモドキ
別名:ウンナンオウバイ、ウンナンソケイ
モクセイ科ソケイ属の常緑性低木で3月から4月に黄色い花を咲かせます。
花を咲かせるためには日当たりが良く排水性の良い場所で育てます。
耐寒性はそこそこあり東北地方南部以南の地域では戸外での冬越が可能です。
常緑樹ですが寒風に当たると葉が少なくなります。
また、病害虫の発生はほとんどなく育てやすい植物です。
庭植えの場合は1月から2月の間に寒肥として、固形の油かすや堆肥を株の周辺に穴を掘って施します。
ウンナンオウバイの仕立て方と移動
半年で1m以上も伸びた枝葉を見ると、生育旺盛で放っておくと樹形が乱れるので毎年剪定作業が必須なのも分かりますが仕立て方も悩ましいところです。
近所に塀を乗り超え垂れるように伸びた沢山の枝葉に黄色い花が満開に咲いた姿を見て、塀を利用して枝を枝垂れさせると、あれだけ綺麗に見させることができる(綺麗に見えるように奥の枝は短く手前は長く剪定する方法もあります。)なら塀が必要なのでは?
トレリスなどを使用して円く広がるように仕立てるのではなく、
片側(道路側)に枝垂れさせたかったので、玄関前の塀をどうにか利用して仕立てられないか考えていたのです。
枝垂れるように仕立てるのもまだ先の話ですが、ウンナンオウバイが移植しやすいこの大きさの時に塀側に移動することにしました。
ウンナンオウバイの移植後
今までいろいろ植えていた樹木がとうとうウンナンオウバイの1本だけになり、
更に塀側に移植したのでぽっかりと空いたアプローチの植え込みスペース。
そのスペースをどうしようかと思案していたところ、
何とウンナンオウバイが萎れてきているのです。
このウンナンオウバイを掘り上げるとき、左右にこれでもかというほど張っていた根を数ヶ所切断してしまいそれが萎れた原因かと考えました。
しかも、その切断した根が案外太い根だったことも心配です。
原因を探るためいろいろ調べると、鉢の植え替え時に「根張りが良いので3分の1程度根鉢を崩し長く伸びた根は根鉢に沿って切りそろえて植え直す」というぐらいなので少々根を切っても大丈夫なのでは?と思うように。
もう一つ考えられることは、常緑樹だけど寒風に当たると葉が少なくなるというので、幹や枝はまだ緑色で水分がありしなるので冬の寒い時期こうして葉っぱだけが萎れてきたのではないか。
同じ常緑のソケイ属のジャスミンも冬は黄色く萎れて枯れる葉があるので、ウンナンオウバイも寒風でこのように葉がなくなってきているのかも。
また、植えられた場所が西側で多少は北西風の影響もあるかもしれません。
北西風:12月から2月の冬に北西の季節風が吹きシベリアからの寒気を運んできます。
移植直後は若苗だったことも根の切断も影響があったのかもしれないし、その状態で冬の寒風に当てられ弱ったのかもしれませんね。
3月に花が咲けば復活の兆しがあるのではと思っていましたが、
この状況だと花芽も枯れてしまい花を見ることも難しそうなので、
新芽などが伸びた枝葉を見ることができれば安心できます。