フジに花が咲かない原因を探ったお話です。
その続きです。
鉢を置く場所
フジの栽培環境は必ず日当たりが良いことが条件に挙げられ、日当たりが悪いと葉が黄色くなってくることがあります。
そして、日当たりが悪ければ花芽も葉と一緒に落ちてしまうので、春から秋にかけて葉に日光が当たるようにすることが重要です。
ただし、強い日差しに長時間当たってしまうと葉焼けなどを起こすこともあるので半日陰で管理した方が安心です。
我が家のフジ鉢を置いている場所は北側デッキで、
午前10時頃まではデッキからはみ出した枝葉にだけ日が当たります。
フジに日を当てるためデッキ外に置けば朝日が当たる半日陰の環境になるのですが、車を停めるのに邪魔で置くことができません。
また、北側デッキ内で栽培となると明るい日陰ですが日が当たる場所ではありません。
それでも、北側デッキの入り口に置いていたのは、フジの茂った葉で目隠しをしていたので今まで移動しませんでした。
どうしても花を咲かせたいならフジで目隠しをすることを止め、日が当たる場所に移動するなどしなければならないのですが、
フジで目隠しを止める決断ができず日当たり問題はまだ解決できなさそうです。
フジの仕立て
ツルを剪定してはいけないと勘違いし、6月の剪定から何もせずにいたら伸びたツルに葉が茂り非常に鬱陶しく、
とうとう、鉢に支柱を1本立て横に伸びていたツルを絡ませ園芸クリップで止め縦になるよう仕立てました。
花後に葉を剪定し株の内側に日を当てることもできますが、仕立てて株の内側にも日を当てることができます。
しかし、鉢の置き場所に日が当たらないのですけどね。
水切れによる枯れ
10月の秋、落葉時期の黄葉には少し早く緑色の葉が色褪せ黄味がかった葉や中には黄色になって枯れている葉もあります。
黄色い葉の原因は日当たりが悪いことも考えられますが、もう一つ考えられることは水切れにより葉が黄色くなっていることです。
フジは水を好む植物でただでさえ鉢植えは庭植えより水を必要とします。
夏場は朝と夕方の1日2回、春と秋は1~2日に1回程度、冬は2~3日もしくは乾燥したら1回水を与えます。
それでも水切れが心配なら新芽が開いてから9月一杯までは腰水管理が安心できます。
腰水のやり方は、鉢の下1/4くらいが水に浸かるように受け皿に水を張り、毎日の灌水はこの水が干上がる前に上からたっぷり与えます。
灌水:水をそそぐこと。
水を充分にやることで水分を求めて根を伸ばす必要がなくなり、その結果、枝の徒長も押さえられ花芽を多く付けることができます。
夏場は毎日水やりをしていましたが朝の1回だけ。春や秋になると2~3日、3~4日ごとの水やりで葉が萎れかけたこともあり、
特に冬は自然の雨量だけで全く水やりをしていませんでした。
こうして水やりの必要回数を数値化して気付くことができ、フジに花が咲かない原因は水が全然足りていなかったことではないかと思います。
間違った芽
間違って花芽と思っていた芽がまだ落下していないことで日当たりは問題ないと勘違いしていましたが、
芽がこれだけ大量にできるのに今まで花が咲かないとかある?これは本当に花芽なの?
そこでようやく「ツルの基部にできる花芽」の”基部”が抜けていて間違った解釈をしていたことに気付いたのが10月でした。
まだ芽吹く葉芽
ツルに葉芽があるのは分かっていましたが、まだその葉芽が芽吹くとは思わずツルに若い葉があるように
樹木全体を見ても若葉があれば黄葉してちらほら散っていく葉もあります。
例年、この頃になると水やりもせず冬に向け落葉しているフジを春の芽吹きまで放置していました。
ツルの基部はどこ?
今更ですが、記事の中でも「ツルの基部」という言葉が何回か出てきますが、実はツルの基部がどこなのか曖昧です。
細目の枝の延長線上に立派なツルが生えているとツル?枝?となり、ツルの先端からたどればこれがツルということは分かるのですが、
逆にツルの根本と枝の境目が分からずツルと枝の径の違いで判断するのか、樹皮の違いで判断するのか、生える角度で判断したりするのでしょうか。
「不要なツルは基部から剪定」となると基部が分からなければ剪定出来ないし、
「ツルの基部にできる花芽」とあっても未だに花芽を確認したことがないので、花芽ができる位置が基部(根元)”だろう”。もしくは、根元”周辺”と曖昧なままです。
現時点、ツルの根元周辺に芽がありますが、それが花芽か葉芽かは、落葉後に改めて確認したいと思います。